ローツェ(株)【6323】の掲示板 〜2015/04/27

>>11017

　　　　　　　　　　　　　　　ローツェ株式会社　　　　　　　　　　　　　　　　　　2013 年11 月25 日

自動細胞培養システム向けソフトウェアの開発に関するお知らせ　

当社は、このたびiＰＳ細胞をはじめとする自動細胞培養を実現するためのバイオ・オートメーション用スケジューリング・ソフトウェアパッケージ「ＡｓｕＲａ」（アシュラ）を開発しましたので、お知らせします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記
１．開発に至った経緯及びその内容
創薬開発において利用される細胞培養処理において、従来は研究者の手作業が主流であり、培養時間や培地交換（＊１）タイミングなどの条件を安定させることが困難であるという問題を抱えていました。
加えて、長期間の細胞培養処理において期待する培養条件を実現するためには多くの労力が必要でした。
そのため当社は、これらの条件の安定化・効率向上を目的とし、2010 年11 月に
当社の関連会社であるアイエス・テクノロジー・ジャパン株式会社との共同開発により、最新鋭のインキュベーター（細胞培養装置）「Ｓｃａｌｅ１２０」（スケール１２０）を製品化し、販売、供給しております(【添付資料】参照)。
そしてこのたび当社は、インキュベーターによる自動化に続いて、細胞培養処理における更なる自動化を実現するため、あらかじめ定められた培養スケジュールや条件に基づき、インキュベーターを含めた複数の周辺機器をリアルタイムに制御しながら細胞培養処理を行うソフトウェアパッケージ「ＡｓｕＲａ」を開発しました。
「ＡｓｕＲａ」は、当社のインキュベーターや、その他の装置等を組み合わせて自動化し、「全自動細胞培養システム」としてアイエス・テクノロジー・ジャパン株式会社が販売します。これにより研究者が複雑な環境下でも全自動で、かつ効率的にiＰＳ細胞をはじめとする細胞の培養を可能にしました。
（＊１）「培地」とは、細胞培養に必要な栄養成分を含んだ液状または固形の物質のことをいいます。