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地下駐車場への浸水をブロック
多発する集中豪雨に、地下への浸水被害を防ごうと止水対策を講じる動きが、都心部のオフィスビルを中心に高まりを見せている。玄関や地下駐車場入口など開口部に設置する止水板や専用シートへの問い合わせは急増しており、メーカー各社は対応に追われている。設置ニーズは多様化し、新たな商品開発の動きに発展している。


◇見積もり件数3倍
 「見積もり件数は、この5カ月間で約3倍に増えた」と明かすのは文化シヤッター。4月は26件だったが、5月に40件、7月に50件を突破し、8月には77件にまで膨れ上がった。建物開口部のシャッター部分にわずか5分で設置できる簡易型止水シート『止めピタ』を2012年9月に商品化するなど、従来のパネル式と合わせて商品ラインアップを拡充してきた。止水分野の売り上げは12年度に1億5000万円を確保しており、13年度は4億円を見込む。
 防水シートタイプの出荷が前年比3割増というLIXIL鈴木シャッターでは、電気を使わず雨水の重さで防水板を自動設置する業界初の『アピアガード』にも動きが出てきた。長崎のオフィスビル地下駐車場に初納入を終え、10月には広島の工場への取り付けも決まった。設置場所の掘削が欠かせないため、新築案件への採用を想定しているが、最近の豪雨の影響もあって「既存案件への問い合わせも増えている」状況だ。