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小林製薬(株)【4967】の掲示板 2024/05/11〜2024/05/14

決算の内容を見ると1-3の売上高はヘルスケアが好調で15億円増+10.6%。続いて日用品が4億円増+5.4%。つまりヘルスケアに注力した戦略は当たっていたのだ。
今回の件の発表が3月22日だから、そこから月末までの10日間(前日数の1/9)は売上急減しただろうからこの事件さえなければヘルスケアは対前年で11~12%伸びていただろう。

この先に関しては通期予想を取り下げたが今後の売上を推計するうえで参考になるデータがあった。直近4月の売上高だ。

>国内は、ヘルスケアは特に食品が影響があり前年比 83%でしたが、日用品は 104%となりました。
インバウンドは、サプリメント等は影響を受けているものの、その他の影響は軽微です。
通販は、4 月は定期解約が増えていることもあり、前年比 66%となっております。


問題が解決していない以上、5月から回復とはならない。特に通販の解約(-34%)まだ下げ止まったかどうかわからないし、回復するにしてもおそらく数年かかるだろう。莫大な広告宣伝費を注ぎ込んで獲得してきた顧客基盤を34%も失ったのは非常に痛い。小林製薬のサプリを新たに定期購買する客が現れるのはいつだろうか。

上記も含めて重点戦略商品のヘルスケアの83%が厳しい。これは前年対比ではマイナス17%だが、1-3の数字では10.6%伸びており、事件さえなければ11%は伸びていたはずのところがマイナス17%なので、計画対比ではおそらく28~30%の落ち込みに値する。これはおそらく損益分岐点を割り込んでいると思うので回復しなければ赤字転落もあり得る、というかその可能性濃厚だ。

これまでの戦略を変えずにヘルスケアに重点投資してレピュテーションの回復に努めるか、それは無理と諦めて方向転換するか、いずれにしても茨の道だろう。