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(株)インテリジェント ウェイブ【4847】の掲示板 2015/05/30〜2015/06/03

  • >>455

    インバウンドでは

     2020年の東京五輪までに国内のATMの半分近くで、海外のキャッシュカードやクレジットカードが使えるようになる。セブン銀行が大幅に増やすほか、ローソンやファミリーマートなどのATM運営会社、3メガバンクなどが新たに整備を始め、海外対応のATMは約8万台に達する見通しだ。急増する訪日客の使い勝手を良くして利用を促す。ATMメーカーやシステム会社にも新たな需要を生みそうだ。



     国内に約19万台あるATMのうち、海外のクレジットカード会社や銀行が発行したカードを使って日本円を現金でおろせるのは約4万8千台。このほとんどをセブンイレブンの店舗を中心に置くセブン銀行とゆうちょ銀行のATMが占める。

     セブン銀のATMはすべて海外カード対応型。VISAやMaster、中国の銀聯(ぎんれん)カードなど10種類が使える。セブン銀のATM台数は現在、2万1000台。年1500台ずつ増やしており20年までに3万台近くに達する見込み。
     14年度の海外カードの利用は412万件で引き出し総額は2158億円。年々増えており「特に中国人観光客の利用が著しい」(セブン銀)。
    今後はほかのコンビニ大手も海外対応ATMを整備する。ローソンのATMを運営するローソン・エイティエム・ネットワークスは現在1万1000台あるATMの7~8割を20年までに海外対応にする。ファミリーマートなどのATMを手掛けるイーネットも現在1万3000台あるATMのすべてを20年までに海外対応にする方針だ。
     3メガバンクも海外対応を始める。みずほ銀行は年内にも100台設置、20年までに空港や駅など外国人観光客が多く訪れる場所を中心に1000台に増やす。三井住友銀行は今年度から、三菱東京UFJ銀行も16年春から設置を始め、20年に各1000台を目指す。訪日客の利用で、人口減によるATMの手数料収入の減少を補う意味合いがあるようだ。
     預金や外国為替などを管理する勘定系システムを海外の金融機関と相互接続するためのシステム構築費も大きい。各銀行のATMの仕様や接続済みの銀行数などによっても異なるが1行あたり数十億円規模の投資が必要になるという。金融決済システムを手掛けるインテリジェントウェイブは、海外カードに対応させるためのシステム開発で業績を伸ばしている。