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楽天グループ(株)【4755】の掲示板 2020/04/08〜2020/04/09


2020/04/08 02:00
<日経>◇楽天の参入で再編機運 どうなる格安スマホ業界
 次世代通信規格「5G」の商用化など、日本の携帯通信は新たな節目を迎えた。この環境で厳しい戦いを強いられているのが格安スマホ各社だ。楽天が8日に割安な携帯電話サービスを始め、格安スマホの顧客が楽天に流れるとの見方は強い。新型コロナウイルスで「緊急事態宣言」が出るほどの状況は各社の体力を確実に奪う。業界再編の機運も高まっている。
 「格安スマホでデータ使い放題はまねできない」。楽天の携帯料金プランを見て、ある格安スマホ幹部はため息をついた。月額2980円の1プランでデータ無制限。三木谷浩史会長兼社長が「衝撃的な価格」と強調した料金は東名阪限定の「データ無制限」ではあるが、衝撃は大きかった。
 各社は春商戦に向けて新プランを相次ぎ打ち出した。USEN―NEXT HOLDINGSは通信容量20ギガ(ギガは10億)バイトで動画配信料を含めて月5990円(税別)のプランを開始。関西電力系のオプテージ(大阪市)は月350円を払えば、動画や音楽サービスなどのデータ容量を消費しない機能を加えた。
 それでもデータ無制限を「300万人まで1年間無料」の楽天に比べると各社のインパクトは弱い。通信回線を自前で持たない格安スマホ各社にデータ無制限は難しく「一定の顧客が楽天に取られるのはやむを得ない」(別の格安スマホ幹部)との声まで聞かれる。
 格安スマホ会社は「仮想移動体通信事業者(MVNO)」とも呼ばれる。通信大手からネットワークを借りて参入するため、数兆円規模の設備投資が不要で割安な料金を設定できる。2014年ごろから楽天やイオンリテールなど異業種が続々と参入し、携帯大手3社に次ぐ「第4の勢力」として注目を集めてきた。
 NTTドコモから格安スマホに乗り換えた40代男性は「家族3人で月3万円台の携帯料金が1万円以下に抑えられた」。料金を節約したい消費者の支持を集めている。