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(株)ラック【3857】の掲示板 2017/01/27〜2017/05/29

産経ニュース

「北のサイバー攻撃、外貨獲得が目的」 NSA元首席監察官、ジョエル・ブレナー氏がズバリ

サイバー攻撃 2017.5.26

2017年5月24日、東京都港区のインターコンチネンタルホテルサイバーセキュリティーの専門家で米国家安全保障局(NSA)の元首席監察官、ジョエル・ブレナー氏(69)が25日までに都内で産経新聞の単独インタビューに応じ、世界各地で今月発生した大規模サイバー攻撃について「北朝鮮による外貨獲得が目的」との見方を示した上で、「北朝鮮のサイバー攻撃の能力は急速に上昇している」と警鐘を鳴らした。(住井亨介)


 ブレナー氏は、世界で約30万件の被害が出た今回のサイバー攻撃について、「他の国や犯罪組織による犯行の可能性もあるが、過去の事例との共通点、他では見られないコード(暗号情報)などから、北朝鮮の犯行とみられる」とした。

 動機については、「攻撃は外貨を得るために仕組まれたものだ。実際には失笑するようなわずかな資金しか得られず、ほとんど失敗だった」と断定。英国の医療機関などにもたらされた深刻な混乱は付随的なこととしつつ、「金正恩朝鮮労働党委員長は注目を集めたいのだ。破壊的、幼児的で狂っている。(国際社会から)無視されることに耐えられない」と述べた。

 北朝鮮をめぐっては、ニューヨーク連邦準備銀行が管理するバングラデシュ中央銀行の口座がサイバー攻撃を受けて8100万ドル(約90億円)が盗まれた事件との関与も取り沙汰されており、「北朝鮮は外貨獲得に死に物狂いになっている」とした。

 また、ブレナー氏は中国、ロシアによるサイバー攻撃にも言及。「中国の関心は経済的、技術的に西側諸国に追いつくことだ。そのためには技術も盗む。ロシアは米国とその同盟国に直接的に対抗できなくなっているが、その必要もない。同盟国を不安定化させればいい」と指摘した。

 「サイバー先進国とそれ以外の国との差は次第に狭まっている。エネルギー、金融、通信、交通の各システムを攻撃する能力は、今や数多くの敵対者が手にしており、潜在的なものも含めこれらと渡り合わねばならなくなっている」とも述べ、日米間の協力強化の必要性を示した。