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少し久しぶりの５Ｇ記事

「５Ｇ」平昌五輪でお披露目、韓国ＫＴやサムスン、競技動画、高速で配信。
2018/02/04 日本経済新聞　朝刊 3ページ
　【ソウル＝山田健一】９日に開幕する平昌冬季五輪で韓国通信大手ＫＴはサムスン電子や米インテルと組み次世代通信「５Ｇ」の試験サービスを初公開する。５Ｇによる超高速通信を一般に見せる珍しい試み。先行して実施するため世界基準が定まるのに先駆け、独自規格で開発を進めた。超高速通信の魅力が世界に広がる端緒になりそうだ。
　５Ｇ通信は現行４Ｇの１０～１００倍にあたる毎秒１０ギガ（ギガは１０億）ビットの高速通信を実現する。２時間の映画を数秒でダウンロードしたり、イベント会場などでトラフィックの混雑を招かずスムーズに動画を視聴したりできる。２０１８～２０年ごろの商用化に向けて世界の通信各社が実証実験などを繰り返している。
　ＫＴはフィギュアスケート会場にカメラ１００台を設置。選手の動きを観客が望む角度で自由に選択しながら見られる仕組みを導入する。サムスンが開発した５Ｇ対応のタブレット端末と、インテルのクラウド技術を組み合わせる。
　サムスンはスケート会場を含む五輪の競技場に計２００台のタブレットを固定配備する。超高速大容量ならではのコンテンツを配信する考えで、ボブスレーでは超小型無線カメラをそりに設置し、迫力ある映像をリアルタイムで伝える。
　ＫＴのオ・ソンモクネットワーク部門長は「新しい視聴経験を提供する」と強調。５Ｇの試験サービスを一般の観客に公開するのは平昌五輪が世界初と説明している。大会期間中にソウルなどで５ＧとＶＲ（仮想現実）を組み合わせスキージャンプの模擬体験などもできるようにする。
（後略）