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(株)ディジタルメディアプロフェッショナル【3652】の掲示板 2020/05/13〜2020/06/06

ヤマハ発動機では、2030年までの長期ビジョンとして「ART for Human Possibilities」を掲げ、ロボティクス(やAI)を活用して社会課題の解決を目指し、モビリティの変革に取り組んでいく方針を示している。その中で、ヤマハ発動機の持つ個々の製品の「知能化」は重要課題だとしている。当然、ヤマハ発動機内でもAIの開発を進めている他、2018年9月にはGPU大手のNVIDIAとも協業を発表するなど、リソース確保にさまざまな取り組みを進めている※)。

 そして今回は主に「製品に組み込むAI」に対する開発力強化の意味でDMPと業務資本提携を決めたとする。ヤマハ発動機 上席執行役員 先進技術本部長の藤田宏昭氏は「ヤマハ発動機では、以前からAI関連の開発委託でDMPとは関係があった。製品に組み込むことを考えると最終的にハードウェアまで落とし込めなければならない。このDMPの『製品に組み込めるという点」を評価し、従来以上の範囲で製品開発を共に行えるようにしたいということから関係強化に踏み切った」と狙いについて述べている。

 ハードウェアへの落とし込みについては「モビリティにしてもその他の製品にしても製品に組み込むものに大きなコンピューティングリソースを与えることはできないのが一般的である。コンピューティングリソースが小規模で、低価格のハードウェアで、さらに開発費用も低減できるようなコスト感などを考えると、パイロット的な実証の内容がそのまま使えるわけではない。その落とし込みに非常に苦労するものだが、DMPはそこでノウハウがある。そこが魅力だった」と藤田氏はDMPの魅力について訴えている。

DMP側にとってのヤマハ発動機の魅力について、山本氏は「モビリティで特に低速車両を保有しているというのが大きな魅力だった。DMPにとっても自動運転は充填強化領域と位置付けているが、自動車など高速車両での自動運転は実際には2030年以上に実現する話でさらにその時期でも比率は全車両の中の10%以下でしかないと見られている。ただ、自動運転技術としての面で見れば、低速車両でも高速車両でも要素技術は同じだ。ヤマハ発動機が展開する低速車両で実践的な自動運転技術に取り組むことでDMPの技術レベルも高められる他、後の高速自動運転に向けた大きなベースを作ることができる」と考えを述べている。