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(株)SUMCO【3436】の掲示板 2017/02/10〜2017/03/08

さむ子の秘密③ さむ子の決算と今後のウエハー値上げ見通し

さむ子決算説明会「ウエハーの増産投資には、40~50%の値上げが最低限必要」

2017年度第1四半期業績予想については、前年同期比・前期比共に増収増益になるだろうという予想通りの結果になりましたが、私の予想を大幅に上回りました。

決算説明会の焦点であった、第2四半期以降のウエハーの値上げ継続については、中期経営計画は策定されませんでしたが、「300mmウエハーは第2四半期も更なる値戻しが進行中」で、「200mmウエハーは第2四半期より値戻しが始まる」と想定通りの結果でした。

さて、今後のウエハーの値上げ予想ですが、その前に1点。信越やシルトロニックの決算では第2四半期以降の値上げについての言及はありませんでした。しかし、さむ子は決算説明会で、増産投資よりも、ウエハーの値上げ先行させる明確で力強い方針を表明しました。これは、さむ子がウエハー業界のプライスリーダーとして実力を備えたということです。

今後のウエハーの値上げ予測のベースになるのは、決算説明会資料です。特に重要なのが、さむ子の顧客の2020年までの300mmウエハー増強計画を示したp13と新規設備投資とウエハー値上げの関係を示したp14です。

説明会資料では、「200mmウエハーも供給がひっ迫しているが、300mmウエハーは需給がひっ迫しているというよりも、供給力不足がボトルネックになって拡大するウエハー需要に応えらず、割り当て(アロケーション)を行っている。世界での供給力不足量は2018年までで、SUMCOの推定で70~80万枚/月、顧客の2020年までの増強計画(これにはインテルのCEOがトランプに示した、米アリゾナ州での半導体工場に約7800億円を投資する計画は含まれない)では110万枚/月が不足することになる。解決策は供給力の拡大(新規設備投資)であるが、さむ子の既存工場での増産投資でも10万枚/月あたり、300~350億円の投資が必要で、機械装置は5年定率償却として、減価償却費だけで60~65億円/年となる。また、新規工場の建設での増産では、10万枚/月あたり、400~450億円の投資が必要で、機械装置は5年定率償却として、減価償却費だけで70~75億円/年となる。これらの投資採算に見合う値上げが必要だ」としています。