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クオンタムソリューションズ(株)【2338】の掲示板 2018/04/29〜2018/05/07

某業社コラム

東証2部に上場するある企業、仮に“F社”としておきますが、この会社のケースを見てみましょう。

F社は経営体質が悪化し、赤字が続いたことで継続前提に疑義が発生。

銀行からの融資を受ける事も難しかったのか、資金調達の手段として「増資」が行われました。

資金繰りが厳しいと判断され売り込まれていたので、増資により株価は上昇基調へ。

2ヶ月程度で株価は3倍超に膨らみましたが、一方で、引受先は中国の聞いたこともないような企業でした。

航空写真で住所を調べても、そこには会社らしい会社はなく、従業員も僅か5名。実態も定かではない外国籍の会社が投資家として突然登場したのです・・。

表立って動く事ができない一部の投資家たちは、外国籍のペーパーカンパニーや信託口を隠れ蓑に、売買を繰り返しているのでしょう。

実際に、継続疑義の付くような企業の大株主を見ると、聞いた事のないような企業が名を連ねているケースが多々あり、彼らの存在が日本株を売買する「外国人投資家」の真の正体なのかもしれません。


■増資を「餌」に金を巻き上げ・・。

ペーパーカンパニーや怪しげな信託口が増えた背景には、先にも挙げた「増資」が資金調達法として好まれている事が要因です。

F社のように資金調達に必死になるあまり、怪しい資金に頼るケースは少なくありません。

マンガやドラマのような話ですが、現実にも起こる話なのです。

金融機関から見放されたような上場企業に対して、コンサルタントなどの形で“一部の投資家”が関与。

そして、増資による資金調達を提案し、企業に新株の発行を頻繁に行わせ、手数料や経費として金を徴収。

会社の倒産を回避するために、資金調達に躍起になる企業は、わらをも掴む気持ちで彼らの口車に乗せられてしまいます。

株式市場でも経営難と見られていた企業が、増資により資金調達に成功する事となれば、好材料として評価されるので、株価は上昇。“一部の投資家”としては、株価上昇による利ザヤも稼ぐことができるのです。

増資により調達した資金の多くは徴収されるので、もちろん再建など行う事ができず、資金繰りがうまくいかなくなり、破産へ。

コンサル料と利ザヤ、どちらも稼ぐ事ができ、表向きには不正なども見られない・・まさに、美味しいところしかない運用法なので、彼らも経営体質が悪化している企業を見つけては、アプローチをかけているのでしょう。


株価の分析ももちろん大事ですが、大株主や増資の引受先企業を、細かく調べて見る事も、リスク回避という意味では重要な対策だと言えるでしょう。