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(株)INPEX【1605】の掲示板 2022/09/01〜2022/09/02

石油は生活必需品、基本的に毎年需要は増加

結論から言うと、今回については、例えば1バレル=80ドルをさらに割り込むなどの、これ以上の大幅な価格下落は、あまり心配する必要はない。需要は市場が懸念するほどに大きく落ち込む可能性は小さく、世界の需給がここから一段と緩み、新たな売りを呼び込むような展開は想定しにくい。今後は暖房需要期の到来に向けて、需給が再び逼迫する可能性のほうが高いのではないか。

アメリカの連邦制度準備理事会(FRB)をはじめ、世界の主要中銀が積極的に金融引き締めを進める中、景気がこの先一段と悪化する可能性は高い。現在のアメリカは統計上では2四半期連続でGDPがマイナスになっており、実態はさほど悪くない「テクニカルリセッション」状態とも言われているが、今後本格的な景気後退に陥ることも十分にありうる。

しかしながら、そうした状況下でも、石油需要の減少は限定的なものにとどまる、というのがその背景にある。実際、国際エネルギー機関(IEA)は8月11日に発表した月報で、2022年度の石油需要を日量9970万バレルと推定。これは前月から50万バレルの上方修正で、前年からは日量210万バレルの増加となる。発電などの需要で、価格高騰を続ける天然ガスからの需要のシフトが進むとの見方がその背景にある。

石油というのは生活必需品であり、人々が普通の生活を行い、経済活動が営まれる中では、基本的に需要は増えていくものである。もちろん、景気が悪くなれば、大幅な需要の増加というのは見られないかもしれない。