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【年賀状のやりとり辞退】

年齢から、平成が終わることを契機に年賀状のやりとりを辞退したい、そんなことが年々増えてきた。仕事仲間、遊び仲間、同窓生の動向が明かりが消えて行くようになくなって行く。仕事仲間の動向は年一度のＯＢ会、会員動向で知るだけ。そんな年齢になられたのか、あの方も亡くなったかと。
昔は年賀はがきにコメントは殆ど書かなかったが、最近は数人を選び書くように努めている。

退職して間もなく、経理部長、取締役人事部長を歴任された元の上司にお礼を書き添えた。在勤時、最も尊敬した方でした。仕事が不適合な新人女性部下のことで言い争いとなり、本社から工場に戻らされた。工場では経理課長と華々しい喧嘩をしたから左遷されたのだと揶揄された。私には恨み言は一切なかったのですが。
それから１０数年、本社機能が工場に統合され、その方は経理部長から人事部長になっていた。過去のこだわりはなく、普通に会話もしていた。
その方の推薦で私は思いがけず期限前の管理職昇格ができた。まさにサプライズ、これは在職中で一番の嬉しい出来事でした。上司からは特別な計らいにお礼を言いなさいと言われた。

退職後、その方が好きなワインを持って一度挨拶に伺いたいと思っていたが、果たせなかった。大袈裟になるかなと色々考えたりもして。
どれ程感謝をしていたか、ただそのことを知ってもらいたかった。それには一言のコメントでも充分でした。今でもあの時の喜びを想い出すと胸が熱くなります。
今は年賀状のやりとりもありません。その方の健やかな日々を願い、感謝をするばかりです。