ここから本文です
ひとりごと
投稿一覧に戻る

ひとりごとの掲示板

 ドル円は米長期金利の動向に左右される方向感のない動きが続いていますね。昨日も一時110.09円まで買い戻される場面もみられましたが、NY時間に入って米10年債利回りが1.3475%から1.2906%まで大幅な低下。引けにかけては109.78円まで下押すことになりました。そしてアジア市場。今度は米10年債利回りが1.3156%まで上昇すると次第に下値を切り上げる展開に。一時110.04円まで買い戻されているところです。

 6月に入って低下傾向にあった米10年の期待インフレ率が先週から再び上昇基調。名目の10年債利回りが遅れて反応していることもあってか、実質金利は再び▲1%台まで低下している状況。ドル円が小康状態に入ってしまっている理由の一つでもあります。

 パウエルFRB議長の議会証言では、米上院銀行委員会での質疑応答において、来週27‐28日のFOMCでテーパリングの道筋や構成を議論することが表明されていますが、まだまだ市場ではその開始時期を巡って確かなものを掴めていない様子。

 昨日のエバンス米シカゴ連銀総裁が具体的に示していたように、今後はインフレ率よりも失業率の改善が必要であるとの認識がFOMC内ではあるようで、雇用指標の重要性が増していることは確かです。

 インフレ率の異常な急騰は一時的かもしれませんが、このまま高止まりしてしまう可能性も出てきているなか、米債券市場は常にショートのポジション調整を交えながらの動きが続いています。

投資の参考になりましたか?