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 先週末は、前日木曜日のリスクオフの動きからは一転、完全なリスクオンの状況となりましたね。先週末もお伝えしたように、市場では「一体何のリスクオフだったのか分からない」との声も聞かれていたわけですが、やはり、「一部米系ファンドがポジション調整の玉を出しただけ」というのが実際だった模様。

 結局、米株の史上最高値から始まって、WTI原油先物の上昇や米長期金利の大幅な上昇。為替市場では、クロス円の急激な買い戻しへと繋がっていきました。ドル円は一時110.26円まで値を上げています。

 週明け早朝のオセアニア市場では、EURO2020の最後の戦いの終わりを待っているかのような静かな入り。PK戦でのイングランドの悲劇、つまり、PK要員として直前に投入した選手が全て失敗するといった悪夢を確認すると、市場参加者の通常業務が始まりました。

 ドル円は、日本株の上昇を意識した買いが先行。一時110.25円まで値を上げましたが、先週末高値の110.26円を上抜け出来ないことを認識した市場は戻り売り。一時110.01円まで下押ししました。ただ、下値も極めて限定的。再び下値を切り上げています。

 目先はNY時間の安値109.90円や50日移動平均線の位置する109.83円がサポートレベルとして意識されている一方、上値は先週末高値や一目均衡表転換線の110.43円が戻りの目処。110.00円に設定されている今夜のNYカットで行使期限を迎えるドルコールオプションの存在も影響しながらの、落ち着き処を探る動きとなっています。

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