投稿一覧に戻る ひとりごとの掲示板 140 dailyWorker yes 2021年7月8日 18:43 米国が独立記念日の振替休日を終えた6日から、米債券市場では長期債利回りの急低下が続いていますね。6日には、直近の最低水準、つまり、6月21日のアジア時間で付けた米10年債利回りの1.3526%を下回る低下。昨日は、節目の1.30%を割り込むと一時1.2946%まで低下幅を広げることになりました。 市場参加者からは「どうして米長期金利がこれほどまでに急低下しているのか、しっかりと説明できない」との声も聞かれていますが、昨日の値動きを見守っていた債券市場参加者に言わせれば、「もともと恒常的なショートであるから、どうしてもポジション調整が必要になってくる」とのこと。そして、「1.3%を割り込んだ後は目先ミニバイイングクライマックスのような動きだった」と説明しています。 2年債利回りなどはむしろ上昇しているわけで、いわゆる、イールドカーブのフラットニングが益々進むことになりました。現在進行しているフラットニングは、いわゆる「ベアフラットニング」というものですが、一部からは「コロナ禍での急激な経済回復が終わって、景気動向にかげりが出て来ているのではないのか」といった指摘があるのも事実。 ただ、今回の米国を中心とする経済回復は、単純に通常の景気サイクルなどに照らし合せて考えることが如何に無力かが分かるほど、力強い長期的なものとなるはずです。純粋なポジション調整としてのフラットニングと考えるのが、やはり一番整合性がとれるというものです。 世界中で、壮大な過剰流動性の拡大が終わろうとしているなか、将来的なハイパーインフレを何としても防がなければならないという命題に直面している金融市場にあって、やはり、テーパリングなり、利上げなり、早めに手を打っていかなければならないという必要性に迫られていることも確か。 FRBが、期待インフレ率をおさえながら、名目の金利を徐々に引き上げていくという方向性に変更はありません。本日のアジア市場でも、米10年債利回りは1.3029%を最低水準として底堅い動きとなっていますが、目先のポジション調整が終わったと判断したとしても、なんら時期尚早ではないような気がしています。 返信する 投資の参考になりましたか? はい0 いいえ0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 投稿一覧に戻る
米国が独立記念日の振替休日を終えた6日から、米債券市場では長期債利回りの急低下が続いていますね。6日には、直近の最低水準、つまり、6月21日のアジア時間で付けた米10年債利回りの1.3526%を下回る低下。昨日は、節目の1.30%を割り込むと一時1.2946%まで低下幅を広げることになりました。
市場参加者からは「どうして米長期金利がこれほどまでに急低下しているのか、しっかりと説明できない」との声も聞かれていますが、昨日の値動きを見守っていた債券市場参加者に言わせれば、「もともと恒常的なショートであるから、どうしてもポジション調整が必要になってくる」とのこと。そして、「1.3%を割り込んだ後は目先ミニバイイングクライマックスのような動きだった」と説明しています。
2年債利回りなどはむしろ上昇しているわけで、いわゆる、イールドカーブのフラットニングが益々進むことになりました。現在進行しているフラットニングは、いわゆる「ベアフラットニング」というものですが、一部からは「コロナ禍での急激な経済回復が終わって、景気動向にかげりが出て来ているのではないのか」といった指摘があるのも事実。
ただ、今回の米国を中心とする経済回復は、単純に通常の景気サイクルなどに照らし合せて考えることが如何に無力かが分かるほど、力強い長期的なものとなるはずです。純粋なポジション調整としてのフラットニングと考えるのが、やはり一番整合性がとれるというものです。
世界中で、壮大な過剰流動性の拡大が終わろうとしているなか、将来的なハイパーインフレを何としても防がなければならないという命題に直面している金融市場にあって、やはり、テーパリングなり、利上げなり、早めに手を打っていかなければならないという必要性に迫られていることも確か。
FRBが、期待インフレ率をおさえながら、名目の金利を徐々に引き上げていくという方向性に変更はありません。本日のアジア市場でも、米10年債利回りは1.3029%を最低水準として底堅い動きとなっていますが、目先のポジション調整が終わったと判断したとしても、なんら時期尚早ではないような気がしています。
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