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 昨日は第2四半期の期初となりましたが、本邦勢のフローは限定的。欧州時間に入ってからのファンド勢の買いの強さが目立つ展開となりましたね。市場では「FOMC以降、ドル高が進行しているが、ドル円はユーロドルなどと比べると出だしが鈍かった」印象が強かったわけですが、3月31日の高値110.97円を6月月末に終値ベースでしっかりと上抜けたことから、「チャート的な上抜け」を確認したファンド勢の買い仕掛けが観測されると一気に111.64円まで値を上げることになりました。

 昨日は米新規失業保険申請件数が予想よりもかなり強い数字となりましたが、6月米ISM製造業景気指数は予想を若干下回る弱い数字。内訳の雇用指数も節目の50を割り込んで49.9となったものの、ドル円の下押しは111.35円までと極めて限定的。米長期金利が上昇に転じたこともあり再び高値を更新してNY市場を引けました。本日の東京市場でも一時111.66円まで値を上げています。

 いずれにしても、今夜の米雇用統計次第となっているわけですが、市場では「当局に一時的と認識されているインフレよりも、雇用状況の改善のほうが、金融政策への影響が強いのではないか」との声も聞かれているなか、注目度は高まるばかりです。

 非農業部門雇用者数の市場予想が70.0万人前後となっていますが、市場のバイアス的にはもっと上サイドを期待している向きが多いのも事実。実際の予想分布図をみてみると、一番高い山が80万人前後に位置しているほか、最も強気の予想では100万人以上も散見されているといったところ。

 2020年3月24日の高値111.71円や2020年2月20日の高値112.23円、2019年4月24日の高値112.40円が上値の目処として現実的なポイントとなっています。一方、下サイドはNY時間の安値111.35円や6月24、30日の高値111.12円、昨日安値の111.03円や3月31日の高値110.97円がサポートレベルとして意識されています。ただし、米国が3連休前の、かつ、債券市場が短縮取引となる、危ない週末であることはお忘れなく。

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