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日経平均株価【998407】の掲示板 2017/11/05

波紋を呼ぶ文大統領の「米中バランス外交論」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と康京和(カン・ギョンファ)外交部(省に相当)長官による外交・安全保障についての最近の発言が国内外で波紋を呼んでいる。

 文大統領は今月3日、シンガポール・メディアとのインタビューで「米国との外交を重視しながらも、中国との関係も一層堅固にするバランスのよい外交を目指したい」と述べた。この発言について保守系野党「自由韓国党」は、姜孝祥(カン・ヒョサン)スポークスマンの論評を通じ「大韓民国の外交において、共に戦争を戦った米国との軍事同盟と、北朝鮮と今も友好関係を維持している中国との関係は、次元が異なる」とした上で、文大統領の外交方針が時代錯誤的だと批判した。

 文大統領はインタビューでさらに「韓米日の協力が3か国軍事同盟の水準に発展するのは望ましくない」とも述べた。また、文大統領は9月に米ニューヨークで行われた韓米日3か国首脳会談で、トランプ大統領と安倍晋三首相に対し「米国は韓国の同盟だが、日本は同盟ではない」と述べていたことが4日に明らかになった。自由韓国党はこの発言についても「すでに康京和長官が韓米同盟を揺るがしかねない『三不』政策に言及した状況で、文大統領までもが中国の要求を受け入れるという低姿勢を示すべきだったのか」として「トランプ大統領の訪韓直前に、韓米の足並みの乱れとも取られかねない状況になる恐れがある』と指摘した。これについて韓国大統領府(青瓦台)の関係者は「(文大統領の発言は)北朝鮮核問題を解決する上で、中国の役割がこれまでより重要になっているという点を強調したものだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が提唱していた『北東アジアのバランサー論』とは若干意味が異なる」と説明した。

 「三不」とは▲終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備を検討しない▲米国のミサイル防衛(MD)体制には参加しない▲韓米日の安全保障協力を軍事同盟に発展させない―という韓国政府の発表を指す。これについては中国からも不満が噴出した。

ttp://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/11/05/2017110501679.html