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ティアンドエス(株)【4055】の掲示板 2020/09/17〜2020/09/25

連休中にT&Sの会社について精査してみたが印象としてはやはり良い会社であり今後の安定的な成長性が期待できるという印象を強めた。
営利企業のビジネスモデルには売り切りタイプの<フロー型>と安定収益が見込める<ストック型>があり、T&Sはストック型の中でも強固な顧客基盤を持つ、いわばガチガチのストック型に分類されるタイプに入るだろう。
噛み砕いて言うと、トヨタのような自動車メーカーは車が売れたタイミングでは売り上げが立つが、その顧客からは翌月には売り上げは上がらないフロー型のビジネスモデルだ。一方、ドコモやauのような携帯電話会社は顧客である限り毎月安定的な売り上げが計上されるストック型の典型だ。
T&Sは顧客が工場を閉鎖したり契約を解消しない限り安定的な収益があがるストック型のモデルであり、既存顧客との関係が解消されるリスクよりも新規顧客との新たな取引が上積みされる期待が大きい状況が続けば自ずと業績も株価も上向いていくだろう。キオクシアの上場に関しては、新規顧客の開拓という別の視点で大きな追い風になるだろう。新規開拓という業務は非常にハードルが高いミッションであるため、自社や取引先が上場する上場しているということは信用を高める上で大変効果的なのだ。年内に自社も主要取引先も新規上場を果たすということは新規顧客との距離感をぐっと近づけ、新たな顧客開拓が加速していくことは今後大いに期待できるだろう。つまりキオクシアの上場はキオクシアからの収益期待のみならず他顧客への好循環を生む期待値の方が強いという印象を持っている。
また、証券会社がIPO時に対象会社のバリュエーションを行うがフロー型よりもストック型の方が高いバリュエーションをつけがちな傾向は年々強まっている。売れるかどうかやってみないとわからない予測数値よりも、既存顧客から上げられる安定収益の方が業績予想の確からしさが格段に高いからだ。トヨタがKINTOに注力してストック型のビジネスモデルを作りたいのはそのような背景がある。
長文になり恐縮なので、もう一点感じた内容については別枠で記載してみようと思う。投資先銘柄がフロー型なのかストック型なのかを確認してみると業績予想の達成可能性が判断しやすくなる。判断できない投資初心者の方は、会社HP、IPO時のⅠ(いち)の部、決算短信を読むと概ね事業内容が理解できるだろう。