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(株)エクスモーション【4394】の掲示板 2018/08/24〜2018/09/26

ソルクシーズ4284は中期的な成長戦略として、既存事業での成長に加えて「自動運転」や「FinTech」「IoT」「AI」といった4つの成長領域に注力していく方針を打ち出しており、このうち「自動運転」「FinTech」「AI」に関して注目される3つの戦略的アライアンスを発表している。

1. 自動運転等の次世代車載システム領域の開発で豊田通商と資本業務提携
同社は5月17日付で豊田通商と資本業務提携を締結し、自己株式134千株を6月6日付けで売却すると発表した。豊田通商の出資比率は1.0%となる。今回の資本提携の内容は、同社の子会社でシステム設計コンサルティングサービスを提供するエクスモーションとの関係を今まで以上に強化し、トヨタグループの次世代自動車開発を推進していくというもの。エクスモーションはトヨタグループと従来から取引関係があったが、自動運転技術の開発が世界的規模で加速化するなかで、その関係をより強固なものにすることで開発スピードを上げていくことが狙いとなっている。

エクスモーションは、主にシステム開発の上流工程部分における組込みシステムの設計開発に関するコンサルティングサービスを行っている企業で、現在約25名のコンサルタントが大手自動車メーカーやそのグループ会社の開発部門で設計開発支援を行っている。主要顧客はトヨタグループのほか、本田技研工業(ホンダ7267)や日産自動車7201など日系大手自動車メーカーが並んでおり、2016年12月期の業績は売上高で6.2億円、営業利益率は約2割と同社グループ子会社の中では収益性の高い優良子会社の1社となっている。

車載システムの開発現場はここ数年、ADAS(先進運転システム)※の普及や自動運転技術の実現に向けた取り組みが加速化するなかで開発の難易度も上がっており、今まで以上にコンサルティングニーズが増している状況にある。業界トップのコンサルティング能力を持つエクスモーションへの引き合いも多く、全ての需要に応えきれない状況が続いており、今回の業務資本提携はコンサルタントのリソースを確保することで開発スピードを加速化したいという狙いがあったと見られる。

※安全運転支援システムのことで、他の車両や障害物に追突しそうになる直前に自動ブレーキを作動させて停止させる、前を走る車両と一定の間隔を保ったまま追従する、車線からはみ出さないようにステアリングを制御する、といった機能を持つシステムを指す。カメラセンサやレーザレーダーなどから入ってくる情報を、半導体やソフトウェア技術で処理し、ブレーキ制御やステアリング制御等を行う。


エクスモーションは、旺盛な需要に対応するため、コンサルタントの増員に向けた採用活動や人材育成等を強化している。今後も自動車領域での成長が見込まれるほか、建設機械等のその他移動機器でも自動運転の開発に関するコンサルティング需要が見込まれ、同社の連結業績拡大に貢献するものと予想される。