ＵＵＵＭ(株)【3990】の掲示板 2021/01/26〜2021/04/09

著作権違反のケースも…　各社、広告効果で容認へ
2021/2/17付［有料会員限定］
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制作会社の許諾のないゲーム動画配信は著作権侵害にあたり、違法だ。音楽業界では日本音楽著作権協会（JASRAC）がユーチューブなどと包括的な利用許諾契約を結んでいるが、ゲーム業界に同様の仕組みはない。「なし崩し的に実況が広がった」と中堅制作会社は話す。

謎解きや物語を重視した作品では「ネタばれ」で消費者の購入意欲をそぐ懸念もある。ただ、実況による宣伝効果が急拡大するなか、各企業がルールを定めて解禁する動きが相次ぐ。

任天堂は17年、ユーチューバーのマネジメントを手がけるUUUMと包括契約を結び、一定のルールの下で同社作品を実況可能とした。その後もVチューバーの事務所などに相次いで許諾を出した。累計販売3100万本の「あつまれ　どうぶつの森」では、300万～400万回視聴される実況動画が次々と生まれヒットの一因となった。

原則として認めてこなかったカプコンも21年1月に利用ガイドラインを発表。UUUMは「所属タレントの配信内容をチェックし悪質なネタばれなどは削除する」（市川義典取締役）といった健全化にも取り組む。

「ゲームになじみがない人でも動画経由で面白さを感じてもらいたい」（任天堂）。実況市場の成熟が、ゲーム市場全体を底上げしつつある。