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(株)PKSHA Technology【3993】の掲示板 2024/03/28〜2024/04/10

同社のアルゴリズムエンジニア VPoEである森下賢志さんは「コンタクトセンターや社内ヘルプデスクにおけるLLM活用に当たって、これまでは3つの課題があった。1つは顧客の情報などをより多く入れたいという『長文入力』、2つ目に音声対話中でのリアルタイムでの対応を可能にする『応答速度』、3つ目により安く運用したいという『運用コスト』。この3つの課題を同時に解決できるポテンシャルを持っているのがRetNetで、期待が集まっている」と話す。

一方、RetNet自身にも課題はある。まだ実用的なレベルで社会では利用できていないため、Transformerほど学習方法が確立されていないという。より効率的な学習方法の探求や、RetNet自体の実用化に向けて、今後もPKSHA Technologyと日本マイクロソフトは協力し、研究開発を進めていく予定だ。

 上野山代表は今回開発したRetNetLLMの精度について「どの物差しで測っていくかの問題だと思っている。われわれはビジネスニーズに必要十分に応えていく、というところで作っており、そういう意味で精度の向上に努めていきたい」と話し、他社製LLMとのベンチマークでの比較結果については明かさなかった。

「これ(RetNetLLM)によって生成AIの活用が一段前に進むと思っている。ビジネスにはさまざまな制約、上限がつきものだが、(LLMのビジネス活用において)“必要十分でかつ高性能”が欲しい場面でRetNetLLMは一役買うと考えている」(上野山代表)