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(株)デジタルプラス【3691】の掲示板 2016/12/23〜2017/01/26

強姦は心の殺人 パート2

時間は傷を癒しません

私が被害に遭ったのは10歳、塾帰りの夜のラッシュの電車内でした。
被害は数回、妙にお尻を触る人がいると思っていたら、ある日突然あちこち強く揉まれたりまさぐられました。周りの大人は助けてくれませんでした。
痴漢という言葉はおろか性教育も受けない頃、何が起きたか分からずただショックで誰にも言えませんでした。
その後次第に意味が分かり、心に傷が増えて毎晩隠れて泣きました。小学校で性教育の授業中、男女の体の構造についてのビデオを見ながら吐いたことをよく憶えています。

犯人なんか死んでしまえと思いました。
死にたかったけれど自殺は罪深いことです。
それに、私はいつか大きくなったら強い人になって嫌なことは忘れられると漠然と思っていたのです。
その後中学、高校、大学と友人たちがおしゃれに恋愛に熱中してゆくのを見て、同じようにはなれない自分を痛感しました。むしろ傷は深まってゆくばかりなのです。

だからせめて好きなことを仕事にしたのですが、徹夜続きの激務に体が耐えられず、男性社員の中での長時間勤務に強いストレスを受け、ある日涙が止まらず、手足が震えて部屋から出られなくなりました。
被害から12年経っての鬱病でした。

診療内科にかかり、院内でカウンセリングを数ヶ月受け、親にも全てを話して、幸いにも立ち上がることができました。
社会復帰を果たし、今では2女の母です。
嫌悪や不信との闘いは今も続いていて、時々家族に冷たい言葉を浴びせてしまいますが、そんな自分と向き合って今も生きています。
苦しくて泣くときは、共に泣いてくれる人がいます。

ひとりで己を癒すことは、とても難しいものです。
子供の場合誰にも言えないことが多く、被害の傷だけでなく、異変に気づかない親や社会への不信、無知だった自分への自責や色んな怒り悲しみ辛さが積もって、複雑な傷になってしまっていると思います。
卑怯で残酷な犯罪を心から憎みます。