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(株)RS Technologies【3445】の掲示板 2022/12/20〜2023/06/15

宮城谷昌光氏作の孟嘗君と言う小説で
魏の宰相となった孟嘗君がどのような政治を行ったのか、
今の中国の戦略的な動きを見てると興味深いものがある。

軍備の増強には務めるものの自ら対外的な戦争はせず、
他国から攻められても約を守り、じっとこらえて
元々農業国である魏の国力回復を待ち、
周辺国の信を得て連合を組み、
これまで負けていた秦などにあっさり勝ち切る。

欧米メディアのバイアスのかかった情報だけでは理解りづらいが、
ロシアとウクライナのみならず、欧米の軍事費を使うだけ使わせて
石油や農産物を格安で仕入れ、更に恩を売り
産油国である湾岸諸国とも自然と強い絆が生まれる。

これほど狡猾で戦略的に国を動かせる中国に
例え、一人のバカボンが居たとしても・・・
短期的には景気減速でも、その後どうなるのか?
どう考えても更にチャイナ中心の世界が生まれて来そうな気がする。

知らぬ間に、サウジとイランを仲裁したり
気が付いたら資源国であり農業国であるロシアは従属させられ
南アフリカとうまくやり、
潜在敵国インドとも実経済では、どっぷりな関係。
後は、オーストラリアといつ頃手打ちをするようになるかぐらい。
既にアメリカの覇権は終焉してると言うに・・・。

いつまでも中国依存を下げ材料に使おうとする外資は気が付いたら破綻する時代が
直ぐそこまで来ているような気がする。

  • >>721

    じわり「親中」を増やす中国ユーラシア外交の深謀 サウジ、イランだけでなく欧州勢も北京もうで  (東洋経済オンライン)


    中国の仲介により、宿敵イランとの国交正常化を果たしたサウジアラビアが、今度は中国が主導する「上海協力機構(Shanghai Cooperation Organization、以下SCO)」への参加を決定しました。
    SCOは、2001年に、中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの6カ国により、地域安全保障や経済連携を目的として発足した「地域連合」ですが、実質的には、アメリカへの対抗を意識した中国とロシアの連携強化を意図したものでした。
    現在はインドとパキスタンを加えた正メンバー8カ国のほか、イランなどの「オブザーバー」4カ国、トルコやエジプトに、今回加わったサウジアラビアを含む「対話パートナー」9カ国などで構成され、存在感を高めています。事務局は北京に置かれており、特に近年は、中国主導の色が濃くなっています。
    いまやユーラシア大陸の半分強をカバー
    SCOの発展には、2つのステップがありました。まず、2017年のインド・パキスタンの加盟です。この両地域大国の加盟により、SCOは、中国とロシアの連携強化の枠組みから、ユーラシア大陸の半分強をカバーする「ユーラシア地域連合」とも言える存在となりました。2つ目は、2021年から今日に至る中東主要国の参加です。
    この間、イラン、エジプトが参加し、仕上げが今回のサウジアラビアです。中東主要国はいずれも、正メンバーの前段階にあたる「オブザーバー」や「対話パートナー」のステイタスですが、将来的には、正メンバーとして正式加盟すると思われます。
    SCOは、中国にとって、アメリカとの対抗上、力強い助けになっています。G7など西側先進国はいませんし、日米豪とともに「クワッド」に参加しているインドは正メンバー、また、NATO加盟国のトルコが対話パートナーとして参加してますが、両国とも、アメリカ一辺倒という国ではありません。

    ロシア、イラン、エジプト、サウジアラビアなど、アメリカと対抗、もしくは、距離を置いているSCOの「地域大国」群が、中国の力強い「補完勢力」となっています。
    さらにSCO加盟国を世界地図でみると、中国本土の北・西・南西側をカバーしており、中国はこれら方面の安全保障に過度な力を割かずに済みます。
    インドは国境紛争もあり、中国にとって必ずしも、安心できる相手ではありません。しかし、インド経済の中国依存度が高まっていることに加え、地域連携強化を目的としたSCOが両国の対立激化の歯止めになるとの期待もあります。