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フィード・ワン(株)【2060】の掲示板 2017/11/14〜2018/02/22

日本経済新聞 2017/11/22 16:46

極洋とフィード・ワン、完全養殖マグロ出荷開始
四国・宿毛湾から、17年度は60トン計画

水産業の極洋と配合飼料のフィード・ワンは22日、共同事業である完全養殖クロマグロの出荷を始めた。四国西南部の宿毛湾で育てた。百貨店や外食チェーン、大手量販店などに売る。2017年度に60トン、18年度に200トンの出荷を計画。将来の輸出も視野に入れている。

「つなぐ」というブランド名で販売する。極洋の今井賢司社長は松山市で開いた出荷披露式で「世界的にクロマグロの需要が高まるなか、完全養殖で安定供給を実現したい」と期待を表明。フィード・ワンの山内孝史社長は「生存率を高められる配合飼料の研究に力を入れていく」と強調した。

完全養殖は人工授精させた卵から育てた成魚を親とし、その親同士から生まれた卵をふ化・生育する。天然の稚魚を採って育てる通常の養殖に比べて天然資源への負荷が小さい。全ての工程を人工管理するため、トレーサビリティー(生産履歴の追跡)も実現できる。

フィード・ワンが開発した稚魚用の配合飼料を使う。エサとなる魚の消費量を抑えながら味や品質をコントロールしやすいという。成魚にも配合飼料の活用に取り組む方針だ。

世界的にマグロの漁獲規制が強まるなか、天然資源に頼らない供給手段として注力。

  • >>156

    【挑む】

    当社は約30年かけ、缶詰で有名な極洋さんと協力して、激減していたクロマグロの完全養殖を実現しました。しかも、この事業を大きく進化させる飼料の完成も間近です。

    クロマグロは6~8月の新月の夜に何百万個もの卵を産みますが、生き残るのはそのごく一部のため、完全養殖を始めても稚魚を海のいけすに出すまでの生存率は1%程度だったのです。

    原因は、クロマグロは動いているものしかエサとして認識しないため、食いが悪いことでした。しかし当社の研究により、ホタテの内臓エキスを加えた飼料は積極的に食べてくれることがわかったのです。生存率が3~4倍に増えることが期待されています。

    社長に就任した当初、この研究は利益を出せておらず、株主への説明責任を考えると止めた方がよいのではないか、と悩みました。それでも続けた理由は、企業として吸収できるリスクだったため。そしてそこに「夢」と「大義名分」があったからです。既に研究は「いかに味をよくするか」の段階に入っています。ご期待下さい。
    (週刊現代より 山内社長に話を聞く)

    ここからエサ屋さんの本領発揮です。
    いかに安い生産コスト(飼料代が高い)でおいしいマグロを安定供給出来るかですね。たださえ成長の悪いマグロを生身の魚だけで無く配合飼料で生育出来るようになればマグロ養殖は更に高みへ・・

    余談ですけどサケ・マスのエサはコスト削減の為にエサに小麦粕や大豆粕など植物由来のエサをかなりの量配合しているそうです。最終的には魚粉ゼロを目指すといった話も聞きましたよ。ここでもフィードワンの技術は生かされています。
    マグロなど海水魚にも応用できるようになると更に面白いね