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(株)エンバイオ・ホールディングス【6092】の掲示板 2018/01/09〜2018/01/22

土壌汚染対策のプロ 「エンバイオHD」が中国でモテモテ 2018.01.18

豊洲市場は汚染問題で大揺れだった
これはまさに、「いつか来た道」ではないか。日本は高度成長の過程において、昭和30~40年代に厳しい公害に見舞われた。大気汚染に加え、汚染物質の放出(タレ流し)によって、重大な人的被害が出たのが記憶に残っている。

 中国の現状がそうだ。急激な経済成長、環境問題に対する意識の低さが問題を大きくした。日本のマスコミはPM2.5(微小粒子状物質)を話題にするが、土壌汚染はもっと深刻だという。

 このため、中国政府は違法な簡易電炉による鋼材生産を禁止したり、EV戦略(2040年にはすべてのガソリン車の販売を禁止する)を強力に推進している。特に、土壌汚染は農地の場合、地下水や農作物を通じ有害物質が体に入り、蓄積される。

 もちろん、工場経由の地下水の汚染、土壌汚染は深刻だ。中国・環境保護局による全国規模の土壌検査(国土の7割に当たる630万平方キロを調べたらしい)では2割の土地、農地で基準値を上回る汚染が確認されたという。
これは異常事態である。このため、中国政府は李克強首相が中心となって、重金属汚染総合対策(5カ年計画)、土壌汚染防止行動計画を策定、土壌汚染の防止、浄化に取り組んでいる。

 この分野では日本が“先駆者”だ。当然、関連する日本企業の活躍の余地は大きいと思う。

 エンバイオ・ホールディングス(6092)は土壌汚染対策事業がメインの会社だ。売上高の79%が同部門である。すでに中国では2017年の前半だけでも調査工事を含め、10件の受注を獲得している。これは技術力が評価されての成約だろう。

 一方、業績は好調に推移している。18年3月期の1株利益は69円(前期は4円)とV字回復に転じる。最終純益は18~19倍になる。

 これまでが悪かった、という面はあろうが、土壌汚染対策が内外で脚光を浴びてきたことも見逃せない。実際、工場跡地のほか、廃業したクリーニング店、ガソリンスタンドの土壌汚染対策、処理は不可欠である。また、北九州のスペースワールドの跡地処理プロジェクトに参加する。

 続く19年3月期の1株利益は80円前後になろう。待望の復配が視野に入っている。

 株価はジリジリと水準を切り上げている。ここは買いだろう。