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(株)レアジョブ【6096】の掲示板 2021/11/28〜2022/10/09

英語のスピーキング力を可視化するPROGOS

 レアジョブの挑戦には心から敬意を表しております。なぜなら、
①英語学習者の学習成果を測定する測定法の開発は英語教育の関係者には強いニ
 ーズがあります。ただその測定法は、妥当性(validity)と信頼性(reliability) 
 が両立し、なおかつ実現性(feasibility)がないと採用できません。レアジョブは 
 その難題にAIを活用し測定するアプローチに挑戦しているからです。
 

②大学入試や高校入試において英語のスピーキングやライティング力の測定法の 
 開発は関係者が強く望むことだからです。文科省は2020年度の大学共通テスト 
 から「英語民間試験」を利用して受検生の英語のスピーキング力を測定するこ
 とにしたのですが、地域や所得の格差を主因に批判を浴び、挫折しました。
 入学試験のあり方を変えて学校現場に揺さぶりをかけ、挫折したのです。

 私見では、英語力の完璧な評価法なんてありません。関係者が納得すればOKで
 す。だから長年に渡ってペーパーテストと聴解能力テストが採択されてきたの
 です。

 英語民間試験の利用のアイディアは、2013年、第2次安倍政権下で首相の私的諮問機関として発足した「教育再生実行会議」から「臨教審」答申をへて決まったとされています。当時から評価法の専門家は問題点を指摘していたのですが安倍政権は聞く耳を持たずに突き進み、結局は実施の直前で挫折しました。英検、G-Tech,TOEFL,他、目的も内容も異なるものをCERF(セファール)の修正版して使うということ自体が無茶な話なのです。

 レアジョブのHPによるとPROGOSは東京外語大の根岸先生や投野先生の支援を得て開発したとあります。腐ることなく、諦めず、改良を加えていただき日本の学校英語教育に貢献していただきたいと心から願っています。