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(株)ispace【9348】の掲示板 2023/05/02

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オーバーアロットメントは需給関係の調整のためにされるものです。需要の過熱を冷やすために、IPO前の株を既存の大株主などから借りて投資家に配分するため、結果的に供給量が増え、需要の過熱を冷やす効果があります。

このように需給のバランスを調整し、株価の急騰を防ぐという大きなメリットがありますが、その他にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

株価形成でもメリットがある
オーバーアロットメントによって需給バランスを調整されているので市場での株価は安定しやすくなります。IPO後の株価は上昇することが多いですが急激な上昇を抑え、適正な株価の形成がなされます。

また、逆に株価が下がってしまった場合、「シンジケートカバー取引」によって証券会社によってオーバーアロットメント分の株が購入されるので株価は結果としては上昇することになります。株価の「下支え」というメリットも期待できます。

株主、証券会社、投資家それぞれのメリットとは?
需給のバランスを調整することによる株価形成のメリットの他にも株を貸した株主、株を借りてオーバーアロットメントをした証券会社、そして投資家にはそれぞれどんなメリットが考えられるでしょう。

株を貸した株主にしてみるとせっかく上場後に株価が上がっても「グリーンシューオプション」で決まった金額しかもらえません。
これはデメリットとも考えられますが、株価の「下支え」効果によりその後の株価の堅実な上昇が期待できます。
大株主によって株価の上昇は歓迎すべきことでしょう。

証券会社は「シンジケートカバー取引」をした場合では売買差額分の利益を得ることができます。
「グリーンシューオプション」の場合でも投資家に売った金額と同額を支払えばいいので損をすることはありません。

では、投資家にとってオーバーアロットメントにはどんなメリットがあるでしょう。

通常IPO株は事前に申し込みをしその後の抽選などによって割り当てが決まります。

オーバーアロットメントは事前に供給の量が増やされるわけですから、抽選に当たる確率が高まるのでIPO後にその株を取得しやすくなるというメリットがあるのです。

いいことだらけのオーバーアロットメントだが・・・
いいことだらけのオーバーアロットメントなので、どの会社も積極的に行えばよさそうなものですが、注意しなければならないこともあります。

まず、そもそも需給関係の悪化を抑制するための仕組みですので、需要が想定を上回らなければ意味がありません。また需要が多ければどんどんオーバーアロットメントで追加的に株を割り当てられるかというとそうではありません。

当初の想定の15%を超えてオーバーアロットメントできないことになっています。