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ボーイング【BA】の掲示板 〜2019/07/08

>>332

ISSで稼げるビジネスモデルは見えないが、可能性は閉ざされていない。きぼうからは、200基を超える小型衛星が放たれている。無人輸送機で運び、確実に宇宙空間に送り出せるという。大半の衛星は民間の米ナノラックスが手がける。

重力の影響を受けない環境を生かし、新薬につながるたんぱく質やネズミの実験への関心も高いという。人やモノが頻繁に行き来できる可能性もある。ボーイングは有人宇宙船を開発中だ。

民営化は米国企業の技術力があってのこととはいえ、日本も他人事ではない。JAXAは宇宙にむき出しになったきぼうの一角を民間に開放する。そこをビジネスに使う企業と19年度からの契約を目指す。18年5月からは超小型衛星放出を三井物産とスペースBD(東京・中央)に委ねた。

1月28日に都内で開いた月探査ワークショップで、JAXAの小川志保・きぼう利用センター長が講演した。「JAXAは後ろに引き、企業に使ってもらいたい」。月探査もいいが、ISSを使い尽くしてほしいと言わんばかりの内容だった。

ISSの民営化によって、滞在中の宇宙飛行士の時間を各社が取り合う事態も想定される。宇宙飛行士が不在でも実験ができるように、装置の遠隔操作や自動化技術の紹介にも時間を割いた。

政府は18年12月にまとめた宇宙政策の基本計画工程表に、ISSなどの有人宇宙開発について「民間や月探査計画の動きをみながら、19年度に整理する」と盛り込んだ。企業の参入意欲を損なわないためには、予算を打ち切るほどの大胆な手は無理でも、民営化への道筋をはっきりと示す必要がある。ISSの運用期限となる24年は間近だ。