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エヌビディア【NVDA】の掲示板 2020/07/24〜2020/08/10

◾️ArmはなぜIoT事業を切り離すのか、表と裏から読み解く
MONOist 2020年7月16日

裏の理由:ソフトバンクからの再売却で必ず問題になる低い利益率の改善

…ソフトバンクが直近で1兆4千億円もの赤字を出しているのは周知の事実であり、これもあって同社は現金化できる資産を売却するべくいろいろ画策している。Armも当然その対象ではあるのだが、あいにくと今のArmはかなりバランスシートが痛んでいる。

…ソフトバンクがArmを買収した2016年に約7億ポンドあった利益(Adjusted EBITDA)が、2019年には約2億ポンドまで減っているのが分かる。

もちろん、これは上場企業ではないからできる技であり、利益を開発や買収などに充てることで、長期的な成長が期待できる分野に重点投資を行った格好だ。これはこれで問題はなかったのだが、仮にArmが(再上場になるのか、別の会社に買収されるのかは置いておくとして)再び売却となった場合、この利益率の低さは必ず問題になる。

今回の発表の文面が「Armから提案した」となっているのは象徴的だ。行間を無理やり読むとすれば、Armはソフトバンクから「再売却を念頭に、企業価値を短期間で高める(=利益率を大幅に引き上げる)」方法を提案することを求められたのだと思う。その回答が「ISGのほとんどをソフトバンクおよびその関連会社に移管することで、その売却益によって利益がかさ上げされ、ISGに掛かっていた経費のソフトバンクおよび関連会社への付け替えでコスト削減が可能になり、Arm本体の今後の利益率が向上する」という今回の提案につながったのではないかと思う。

…この提案が通れば、2020年9月にISGのほとんどがソフトバンク傘下に移行し、同年末にはもろもろの会計処理も終わっているだろう。そこから2021年にかけて、Armの動向がどうなるかがあらためて注目されることになるだろう。

https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/spv/2007/16/news043_2.html