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アーム・ホールディングス【ARM】の掲示板 2024/03/27〜2024/04/19

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ArmのIPが有料だから、無料のRISC-Vに取って代わられるといった予想をする人がいる。
本当にそんな事が起こるのか、一エンジニアとしての考察を披露する。

【現状確認】
Armについて
・ArmはCPUコアIPをチップベンダーに売る事で収益を得ている。
・ArmのCPUコアIPを使用したチップは多くのチップベンダーで多数開発させており、多くの技術資産が蓄積されている。
・Armはチップベンダーに対し、十分な技術サポートを提供しており、それが多くのチップベンダーに採用される理由にもなっている。

RISC-Vについて
・RISC-Vとは単なるインストラクションセットアーキテクチャ(ISA)の仕様であり、実装は含まない。
・RISC-V準拠のオープンソースのコアIP(実装設計)が存在している。
・RISC-Vについては発展途上であり、チップベンダーの技術資産はまだ大きくない。
・ISAやコアIPがタダなのは結構だが、技術サポートはタダではできない。それを誰がやるのかは不明。

【ARMとRISC-Vの比較】
・コアIPの金額については、RISC-Vが安価で有利
・これまでに蓄積した技術資産を利用するには、Armが有利
・コアIPのサポート力においてはArmが有利

【RISC-VがARMに取って代わるに必要な事】
この状況をRISC-Vがひっくり返すには、次のような事が求められる
・Armのコアよりも性能の高いRISC-Vコアが開発される
・RISC-VコアIPベンダー又はサポート業者の提供するサポートの質とコストが、Armに優っている
・チップベンダーがRISC-Vを採用したとして、その技術資産を蓄えるだけの時間