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ブリストル・マイヤーズ・スクイブ【BMY】の掲示板

>>30

オプジーボ、早期肺がんへの術前投与は期待できそう!

日経メディカルOncology (2016/10/8)より

 早期(1期から3A期)の非小細胞肺癌(NSCLC)に対して、術前療法として抗PD-1抗体ニボルマブを投与することは安全に実施できることが、臨床試験の結果明らかとなった。10月7日から11日までデンマーク・コペンハーゲンで開催されている欧州臨床腫瘍学会(ESMO2016)で、米Johns Hopkins UniversityのPatrick Forde氏によって発表された。早期肺癌に対する術前療法としてPD-1系阻害薬を評価する初めての試験になる。

 臨床試験の主要評価項目は、早期NSCLC患者に切除前にニボルマブを投与することの安全性と実行可能性。手術が遅延しなければ、実行可能と判断するとされた。探索的な評価項目は病理学的な腫瘍縮小効果と、術前バイオプシー検体、切除検体、末梢血における分子、免疫表現型の変化で、TCR CDR3領域のディープシーケンシングによるT細胞レパートリ解析、機能、遺伝子発現プロファイル、腫瘍抗原認識について調べられた。病理学的腫瘍退縮効果は、既報のNSCLCにおける術前化学療法の効果判定法に従って病理医によって解析された。病理学的大幅腫瘍縮小(Major pathological regression)は、切除検体で腫瘍の大きさが10%未満となったことと定義された(Pataer et al. JTO2012)。

  • >>33

    オプジーボ、早期肺がんへの術前投与は期待できそう!(その2)


    日経メディカルOncology (2016/10/8)より


     腫瘍のバイオプシーが行われた患者に、手術前4週と2週の2回のニボルマブ3mg/kg投与が行われた。また研究者の判断で標準的な術後補助化学療法が行われた。

     今回、試験に参加した18人の結果が発表された。患者の年齢中央値は68歳(55-84)。男性が9人(50%)。非扁平上皮癌が12人(67%)だった。治療前の臨床病期は1A/B期が3人(17%)、2A期が7人(39%)、2B期が2人(11%)、3A期が6人(33%)だった。PS 0が11人、PS 1が7人。喫煙歴がないのは1人だけだった。

     試験の結果、全グレードの治療関連副作用は6人(32%)、グレード3/4の治療関連副作用は1人(5%)で、ニボルマブ投与でよく認められる副作用であり安全性上の問題はなかった。また、手術の遅延も認められなかった。

     RECIST 1.1による画像学的な評価では部分奏効が4人(22%)、病勢安定が13人(72%)、増悪が1人(6%)だった。投薬前の臨床病期の病理学的なダウンステージングは7人(39%)で認められた。ニボルマブ投与後の病理学的効果は、18人中7人(39%、95%信頼区間:20-61)で病理学的大幅腫瘍縮小が確認された。1人は病理学的完全奏効となった。

     効果が得られた腫瘍では、全て免疫細胞の深い浸潤が起きていた。