カナダ中央銀行(Bank of Canada)がカナダの政策金利や金融政策を発表します。
カナダは資源大国であり、G7通貨でもありますので、大幅な金利変更は、他の通貨に影響を与えます。
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当社が投資の勧誘を目的としているものではありません。
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27日00:11 カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「全体的に景気低迷が解消されたため、政策金利に関する例外的なフォワードガイダンスを削除した」
「国債の全体的な保有をほぼ一定に維持し、再投資を継続」
「新型コロナパンデミックからの世界的な回復は力強いものの、不均一」
「特に中国は現在の不動産セクターの弱さを受けて、成長はより緩やかに見える」
「金融情勢は引き続き概ね緩和的だが、金融政策が予想よりも早く正常化されるとの期待の高まりと地政学的な緊張の高まりにより、引き締められている」
「カナダ経済は2021年下期のGDP成長率は予想よりも強かったようだ」
「求人が増え、採用意欲が高まり、賃金も上昇している」
「住宅市場の活動の高まりは、住宅価格に上昇圧力をかけ続けている」
「インフレ率は依然として目標範囲をはるかに上回っており、インフレの主要指標は10月以降上昇している」
「2022年上期のCPIインフレは5%近くにとどまると予想」
「供給不足が解消するにつれて、インフレは低下すると予想」
「短期的なインフレ期待は上昇したが、長期的な期待インフレは2%の目標に固定されたまま」
「理事会は政策金利を実質的な下限に維持するという例外的なコミットメントを終了することを決定」
「今後、理事会は金利を引き上げる必要があると予想」
「金利の引き上げのタイミングとペースは、2%のインフレ目標を達成するという中銀のコミットメントに基づく」
「少なくとも政策金利の引き上げを開始するまで、バランスシート上での国債保有をほぼ一定に保つ」
「その際、理事会は再投資フェーズを終了し、満期を迎える国債ロールオフを許可することにより、バランスシートを縮小することを検討」
27日01:11 マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
「インフレ抑制のため、金利を引き上げる必要がある」
「金利上昇を明確に示したい」
「BOCはオミクロンの影響を考慮して金利を据え置いた」
「今日は緊急政策を終了する最後のステップ」
「インフレがいつ抑制されるかについては不確実性がある」
「サプライチェーンの混乱がピークに達した可能性があるといういくつかの証拠がある」
「オミクロンはサプライチェーンをさらに混乱させる可能性がある」
「全体的にインフレ圧力はバランスが取れていると判断」 -
2022-01-27 00:16
【BOC声明】「今後、理事会は金利を引き上げる必要があると予想」
カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「インフレ率は依然として目標範囲をはるかに上回っており、インフレの主要指標は10月以降上昇している」
「2022年上期のCPIインフレは5%近くにとどまると予想」
「供給不足が解消するにつれて、インフレは低下すると予想」
「短期的なインフレ期待は上昇したが、長期的な期待インフレは2%の目標に固定されたまま」
「理事会は政策金利を実質的な下限に維持するという例外的なコミットメントを終了することを決定」
「今後、理事会は金利を引き上げる必要があると予想」
「金利の引き上げのタイミングとペースは、2%のインフレ目標を達成するという中銀のコミットメントに基づく」
「少なくとも政策金利の引き上げを開始するまで、バランスシート上での国債保有をほぼ一定に保つ」
「その際、理事会は再投資フェーズを終了し、満期を迎える国債ロールオフを許可することにより、バランスシートを縮小することを検討」 -
2022-01-27 00:11
【BOC声明】「政策金利に関する例外的なフォワードガイダンスを削除」
カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「全体的に景気低迷が解消されたため、政策金利に関する例外的なフォワードガイダンスを削除した」
「国債の全体的な保有をほぼ一定に維持し、再投資を継続」
「新型コロナパンデミックからの世界的な回復は力強いものの、不均一」
「特に中国は現在の不動産セクターの弱さを受けて、成長はより緩やかに見える」
「金融情勢は引き続き概ね緩和的だが、金融政策が予想よりも早く正常化されるとの期待の高まりと地政学的な緊張の高まりにより、引き締められている」
「カナダ経済は2021年下期のGDP成長率は予想よりも強かったようだ」
「求人が増え、採用意欲が高まり、賃金も上昇している」
「住宅市場の活動の高まりは、住宅価格に上昇圧力をかけ続けている」 -
2022-01-27 00:01
指標結果
【指標】カナダ中銀、政策金利0.25%で据え置き、予想通り
※タイトルに表示した内容が下記の金融政策の決定内容です。
カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表
〔予想 0.25%で据え置き〕 (前回発表値 0.25%で据え置き) -
2022-01-26 23:45
指標予定
【指標発表予定】24:00 カナダ銀行、政策金利発表
○24:00 カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表
前回値 0.25%
予想 0.25%で据え置き
重要度 高
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。 -
2022-01-18 07:49
ニュース
カナダ企業、人材不足や賃金圧力の強まり指摘、中銀調査=ロイター
ロイター通信によると、カナダ銀行(中央銀行)が17日に公表した調査で、国内企業が人材不足感や賃金圧力が強まっているとの見方を示していることが分かった。堅調な需要の伸びとサプライチェーン(供給網)の制約が価格上昇圧力につながっているという。
景気見通しを示す指標は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による感染が拡大する前の第4・四半期に過去最高を記録。「堅調な需要と供給上のボトルネックが相まって、今後1年間は価格上昇圧力がかかると予想される」とした。
また「生産能力の圧迫に対応して、大半の企業がセクターや地域に関係なく投資を増やし、人材確保に向け賃金の引き上げを計画している」とした。
今後2年間のインフレ期待は引き続き高まっており、約3分の2の企業はインフレ率が今後2年間で中銀の1─3%のコントロールレンジを上回ると予想している。
もっとも大半の企業は現在のインフレ圧力の高まりは時間の経過とともに和らぎ、インフレ率は1─3年後に目標の2%に回帰するとの見方を示した。 -
カナダ銀行[BOC 2022年日程]
2022年01月27日[00:00 金利発表]
2022年03月03日[00:00 金利発表]
2022年04月13日[23:00 金利発表]
2022年06月01日[23:00 金利発表]
2022年07月13日[23:00 金利発表]
2022年09月07日[23:00 金利発表]
2022年10月26日[23:00 金利発表]
2022年12月08日[00:00 金利発表]
(日本時間) -
ロイター通信によると、カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は9日、カナダ経済は量的緩和(QE)政策を続ける必要がない段階に近づいているとした上で、まだその段階には至っていないと述べた。
カナダ銀行は前日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り過去最低の0.25%に据え置くとともに、毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルに維持することを決定した。
マックレム総裁は9日の講演で、「景気回復が進むにつれ、QEによる刺激策の継続が必要でなくなる時期が近づいているが、まだそこには至っていない」とし、その時期は経済情勢に左右されると指摘。
「(満期を迎える債券の)再投資のみを行う段階に達したら、少なくとも政策金利を引き上げるまでは一定期間その状態が続くと考えるのが妥当だ」と述べた。 -
カナダ経済、量的緩和策が不要な段階に近づいている=中銀総裁
9/10(金) 3:46配信
[オタワ 9日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は9日、カナダ経済は量的緩和(QE)政策を続ける必要がない段階に近づいているとした上で、まだその段階には至っていないと述べた。
カナダ銀行は前日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り過去最低の0.25%に据え置くとともに、毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルに維持することを決定した。
マックレム総裁は9日の講演で、「景気回復が進むにつれ、QEによる刺激策の継続が必要でなくなる時期が近づいているが、まだそこには至っていない」とし、その時期は経済情勢に左右されると指摘。
「(満期を迎える債券の)再投資のみを行う段階に達したら、少なくとも政策金利を引き上げるまでは一定期間その状態が続くと考えるのが妥当だ」と述べた。
アナリストは、中銀が10月の決定会合で毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルから10億カナダドルに減額させれば、同月にも再投資段階に移行する可能性があるとの見方を示している。
ただマックレム総裁は、再投資段階への移行は経済情勢によるとの考えを示し、「カナダは現在、新型コロナウイルス感染拡大第4波に見舞われている。回復とわれわれの見通しに対する重しになる恐れがある」と述べた。
また、カナダで最も打撃を受けたセクターの多くが夏季にかけてようやく回復し始めたものの、回復はまだ不安定で、不確実性が残っていると言及。世界的な景気回復のリスクとして新型コロナウイルス感染者の増加やサプライチェーン(供給網)を巡る混乱があるとし、カナダ経済のパフォーマンスにも影響を与えるとした。
その上で「世界的なサプライチェーンの問題は徐々に解決されるだろうが、時間がかかる可能性がある」とした。 -
カナダ中銀、金利0.25%に据え置き 量的緩和も維持
9/9(木) 0:13配信
カナダ銀行(中央銀行)は8日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り過去最低の0.25%に据え置くとともに、毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルに維持することを決定した。写真はトロント市内の金融街。
[オタワ 8日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は8日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り過去最低の0.25%に据え置くとともに、毎週の国債純買い入れ額を20億カナダドルに維持することを決定した。
中銀は供給網の阻害に加え、新型コロナウイルス感染拡大第4波が景気回復の足かせになる恐れがあると警告。フォワードガイダンス(先行きの政策方針)については、スラック(需給の緩み)が吸収されるまで金利を現行水準にとどめると表明した。中銀はスラックが2022年下半期に解消するとの見方を示している。
第2・四半期の経済については、供給網の阻害を反映し輸出が低調となったことで予想を下回ったと指摘。「経済は下半期も力強さを増していくとの見方を変えていない」としながらも、「新型コロナ感染拡大第4波と供給阻害が回復の重しになる恐れがある」とした。
スコシアバンクの資本市場経済部門責任者、デレック・ホルト氏は今回の決定について「おおむね予想通りだった」とし、「現在見られている軟調さを中銀は重視しないという、慎重ながらも楽観的な姿勢が感じられた」と指摘。「中銀は22年下半期に最初の利上げを実施する計画を現時点では変えていないようにみえる」と述べた。
アナリストは、中銀の今回の声明は20日に実施される総選挙に大きな影響を及ぼさないとの見方を示している。BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「中銀はできる限り中立的な表現を使い、選挙に影響を及ぼさないよう細心の注意を払った」と述べた。
中銀の決定を受け、カナダドルは対米ドルで0.8%安の1.2748カナダドル。前日に続く下落となった。 -
カナダ中銀は8日、政策金利の誘導目標を12会合連続で年0.25%で据え置くと発表した。声明で「経済のスラック(緩み)が吸収されインフレ率が持続的に目標2%に達するまで」現行の金利水準を維持するとの方針を改めて明示、資産購入規模も週20億カナダドルで維持する。
その上で「2021年後半に経済は強くなると見込んでいるが、新型コロナウイルス感染第4波と、現在も続くサプライチェーンのボトルネックが経済回復の重荷になる可能性」を指摘。
インフレについては、「ベース効果(前年の反動)やガソリン価格、パンデミック絡みの供給ボトルネックの影響が消費者物価を押し上げている」とした。 -
カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「毎週の国債の純買い入れ目標を20億カナダドルで維持」
「世界経済の回復は、米国の力強い成長に牽引されて第2四半期まで続き、第3四半期に向けて堅調な勢いを見せた」
「ただ、サプライチェーンの混乱により一部セクターで活動が抑制」
「多くの地域で新型コロナウイルスが拡大しているため、世界的な回復の強さにリスクが生じた」
「理事会は回復には引き続き大規模金融政策が必要であると判断」
「2%インフレ目標の持続的達成のため政策金利を下限で維持」
「現時点の予測では、政策金利維持は2022年後半まで継続」
「量的緩和プログラムは引き続きこのコミットメントを強化し、イールドカーブ全体で低金利を維持」
「債券購入ペースについての決定は回復の強さと理事会の継続的な評価によって導かれる」
「今後も回復を支え、インフレ目標を達成するために、適切な金融政策刺激策を提供」
「GDPは第2四半期に約1%縮小し、7月予測よりも弱かった」
「労働市場の不均一性は減少したものの、かなりの緩みが残っている」
「新型コロナ第4波と継続的な供給のボトルネックが回復を圧迫する可能性があるものの、2021年下半期には経済が強化されると予想」
「インフレ押し上げ要因は一時的なものであると予想」
「ただ、持続性と規模は不確実で、綿密に監視する」
「賃金上昇は緩やかであり、中期的なインフレ期待は依然として抑制されている」 -
2021-09-08 23:00
指標結果
【指標】カナダ中銀、政策金利0.25%で据え置き、予想通り
※タイトルに表示した内容が下記の金融政策決定の結果です。
カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表
〔予想 0.25%で据え置き〕 (前回発表値 0.25%で据え置き) -
■カナダ銀行(2021年7月14日)30億カナダドル⇒20億カナダドル
2021年4月21日、カナダ銀行(中央銀行)は、政策金利を0.25%に据え置いたものの、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復が予想以上に底堅いとして、量的金融緩和の規模を他の主要中銀に先駆けて縮小(40億カナダドル⇒30億カナダドル)した。さらに、インフレ目標が2022年後半に達成されてスラック吸収が実現する可能性があるとして、2022年下半期にも利上げ開始の条件が達成できると表明した。
7月14日、政策金利は2022年後半まで維持するとしながらも、毎週の国債の純買い入れ目標を20億カナダドルとし、従来の30億カナダドルから縮小することを決定した。 -
一時的なインフレ高進に「過剰反応しないで」=カナダ中銀総裁
[オタワ 29日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は29日、一時的なインフレ高進に過剰反応すべきではないという考えを示した。
フィナンシャル・ポスト紙への寄稿文で「中銀はインフレ率を低く安定的で予測可能な水準にとどめることに引き続き強くコミットしており、経済が再開しても生活費は抑制できると確信している」と述べた。
6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.1%上昇し、伸びは10年ぶり高水準となった前月の3.6%から鈍化したものの、中銀目標の1─3%をなお上回っている。
マックレム氏は、現在のインフレ圧力が供給制約や昨年の低価格水準との比較など、いずれもコロナ禍によって引き起こされた一時的な要因によるものであると強調。「こうした要因全てが価格を押し上げているものの、どれも長続きするとは考えにくい」とした。 -
カナダ中銀、量的緩和縮小 金利は0.25%に据え置き
[オタワ 14日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は14日、政策金利を過去最低水準に据え置く一方、量的緩和の縮小を決定した。また、インフレ率は当面はこれまでの予想を上回り続けるとの見方を示した。
中銀は、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通りに過去最低の0.25%に据え置いた。同時に、毎週の国債の純買い入れを30億カナダドルから20億カナダドルに縮小することも決定した。
中銀は新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)がカナダ経済に及ぼすリスクは「大幅に低下した」とし、経済成長は上半期は予想を下回ったものの、第3・四半期には上向くと予想。声明で「今回の調整は、回復に向けた継続的な進展と、中銀の景気見通しに対する一段と力強い確信を反映している」とした。
同時に公表した夏の金融政策報告では、新型コロナ感染拡大第3波で経済成長が鈍化したとしながらも、「こうしたマイナス要因は後退しつつあり、パンデミックに関連する下方リスクは大幅に縮小した」との見解を示した。
物価情勢については、パンデミックに関連した一時要因により、インフレ率は年内を通して3%、もしくはこれを上回る水準にとどまると予想。その後は一時要因が薄れるにつれ、2022年までに2%に向けて低下していくとの見方を示した。
経済成長率については、21年は6.0%になるとし、4月時点の予想の6.5%から下方修正。22年は4.6%とし、3.7%から上方修正した。
エコノミストは、中銀が高インフレは持続可能との見方に傾きつつあるように見えるとしながらも、それでもまだ物価上昇圧力は一時的なものと見なしている公算が大きいと指摘。ロイヤル・バンク・オブ・カナダのシニアエコノミスト、ジョシュ・ナイ氏は「インフレ高進を受け、中銀が金融政策を再検証していることを示すものは何もない」と述べた。
実際、中銀はフォワードガイダンスを維持。経済に内在するスラック(需給の緩み)は22年下半期に吸収されるとの見方を変えなかった。ただ、このタイミングは依然として大きく振れる可能性があるとした。
マックレム総裁は、カナダ経済は驚異的に強靭だったことが証明されたとし、経済活動の再開に伴い、経済成長は力強く上向き、成長は一段と持続可能なものになると理事会は確信していると表明。ただ、経済活動の再開に伴い、ある程度のボラティリティーが見られると予想しているとも指摘。物価上昇につながっている要因は一時的なものと見なしているとしながらも、その根強さと規模については不透明性が高いため、緊密に注視し続けると述べた。 -
カナダ中銀、債券購入規模をまた縮小-利上げのガイダンスは維持
(ブルームバーグ): カナダ銀行(中央銀行)は債券購入規模を再び縮小し、緊急時の景気刺激水準を抑える行動を大きく進めた。景気回復スピードに対する楽観が示唆された。
マックレム総裁率いる中銀政策委員会は14日、政府債購入を現行の約3分の1に相当する20億カナダ・ドル(約1760億円)減らすと明らかにした。政策金利の翌日物貸出金利は0.25%で据え置いた一方、利上げは早くても来年後半以降だとの見方を示し、従来のガイダンスを維持した。
カナダ中銀が資産購入を縮小するのはこれが3度目で、先進国の中で先陣を切って来年に利上げに踏み切るとの臆測が強まっている。
原題:Bank of Canada Boosts Inflation Forecast, Dials Back Bond Buying(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P. -
マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
「経済が見通しに沿って進展すれば時間の経過とともに量的緩和は必要なくなる」
「量的緩和プログラムの一段の調整は段階的なものに」
「カナダドルは米ドルに対して4月の水準に近いが、より幅広い通貨バスケットに対してわずかに上昇」
「消費は引き続き回復を牽引すると予想」
「供給のボトルネックが価格の急激な変動を引き起こし、インフレを一時的に押し上げている」
「インフレを押し上げる要因は一時的なものと予想」
「インフレ率は2022年に2%に戻ると予測」
「テーパリングはカナダ経済の見通しの強さに対する信頼の高まりを反映」 -
カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「毎週の国債の純買い入れ目標を20億カナダドルとし、従来の30億カナダドルから縮小することを決定」
「この調整は、回復に向けた継続的な進展と、カナダの経済見通しの強さに対する信頼の高まりを反映」
「理事会は回復には引き続き大規模金融政策が必要であると判断」
「2%インフレ目標の持続的達成のため政策金利を下限で維持」
「現時点の予測では、政策金利維持は2022年後半まで継続」
「量的緩和プログラムは引き続きこのコミットメントを強化し、イールドカーブ全体で低金利を維持」
「債券購入ペースについての決定は回復の強さと理事会の継続的な評価によって導かれる」
「回復を支援しインフレ目標を達成するために、適切な金融刺激策を維持」
「世界経済は新型コロナウイルのパンデミックから力強く回復しており、特に先進国ではワクチン接種が継続的に進んでいる」
「回復は依然として非常に不均一であり、ウイルスの経過に依存したまま」
「新型コロナ変異体の蔓延は、特にワクチン接種率が低い地域にとって、さらに懸念されている」
「世界的な財政状態は依然として非常に緩和的」
「需要の高まりが原油価格の上昇を支えている一方、非エネルギー商品価格は引き続き上昇」
「カナダでは、新型コロナの第3波が第2四半期の成長を遅らせた」
「2021年のGDP成長率を4月の予想よりも少し縮小し約6%と予想。22年予測を4.5%に上方修正し、23年には3.25%の成長を予測」
「雇用は再び回復し始めており、経済が再開するにつれて、労働市場の最も打撃を受けたセグメントが力強い上昇を記録すると予想」
「5月CPIインフレ率は3.6%。これは、基準年の影響やガソリン価格の上昇などの一時的な要因と、経済の再開に伴うパンデミック関連のボトルネックに後押しされている」 -
アングル:カナダ中銀、次の利上げ最終到達点は直近サイクル超えか
[トロント 20日 ロイター] - 来年から始まる見通しのカナダ銀行(中央銀行)による次の金融引き締めサイクルは、巨額の財政出動や家計の現金保有が潤沢なことを背景に、過去数十年で初めて政策金利の最終到達点(ターミナルレート)が直近のサイクルを上回る、というのが投資家の見立てだ。
6月20日、来年から始まる見通しのカナダ銀行(中央銀行)による次の金融引き締めサイクルは、巨額の財政出動や家計の現金保有が潤沢なことを背景に、過去数十年で初めて政策金利の最終到達点(ターミナルレート)が直近のサイクルを上回る、というのが投資家の見立てだ。オタワのカナダ銀行前で2017年5月撮影(2021年 ロイター/Chris Wattie)
1990年代初め以降の主な4回の引き締めサイクルでは、いずれも政策金利を直近より低い水準までしか引き上げられなかった。
だが次は状況が異なる可能性がある。内外の経済対策が歴史的規模に膨らみ、新型コロナウイルス危機からの景気回復が以前の回復局面よりも力強くなるとみられるからだ。実際カナダ政府は景気刺激のために向こう3年で国内総生産(GDP)のおよそ5%の1010億カナダドル(810億米ドル)を支出、さらにカナダの輸出の約75%を占める米国も数兆ドルのインフラ投資計画を打ち出している。
カナダ中銀はより高水準の利上げを達成できれば、今度は新たな危機時により大きな利下げ幅を確保するメリットが得られる。借り入れより貯蓄と投資に動く動機を高め、経済構造の転換も促進できる。カナダ国民は近年で借金を重ね、国内住宅市場が世界で最も過熱する事態につながっている。
中銀が示唆しているのは、現在過去最低の0.25%にある政策金利を来年後半に引き上げることが可能だというシナリオ。これは2023年中の利上げを想定する米連邦準備理事会(FRB)よりずっと早い。
<膨大な貯蓄>
スワップ市場のデータに基づくと、カナダの政策金利は今後5年以内に約2%まで上昇する見込み。直近の引き締めサイクル時のターミナルレートは1.75%だった。
TDセキュリティーズのチーフ・カナダ・ストラテジスト、アンドリュー・ケルビン氏は「今回は財政出動の規模がずっと大きく、私からするとそれが様相を一変させている。前回の引き締めサイクルでカナダは、どの中銀も(経済・物価に)中立的とみなす政策金利水準にたどり着けなかった世界全体の流れに逆らえなかった」と指摘した。
カナダ中銀が推計する今の中立的金利水準は1.75-2.75%だ。
また中銀の試算では、パンデミック期間の政府支援と節約志向が重なった結果、昨年の国内貯蓄はおよそ1800億カナダドルも増加。CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ロイス・メンデス氏によると、この貯蓄が今後10年間の消費を押し上げ、政策金利を直近サイクルのピーク以上に押し上げるだけでなく、中立的水準超えに持って行く可能性があるという。
メンデス氏は「全ての貯蓄はいずれどこかに向かわなければならない。何十年も各世帯の預金口座にとどまっていることはない」と述べた。
(Fergal Smith記者)
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