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欧米 金融政策の掲示板

ボストン連銀のコリンズ総裁は5/8日、需要を抑制し物価上昇圧力を低減するには、おそらく従来の想定以上に長く金利を高水準に維持する必要があるとの考えを示唆した。

  コリンズ総裁は、今年に入りインフレ鈍化の進展が欠如している点に言及。インフレ率が確実に2%目標に向けた持続的な軌道を維持するには、経済成長の減速が必要になるだろうと述べた。利下げの開始時期に関する予想は明らかにしなかった。

コリンズ総裁は「最近の経済活動とインフレ率の上振れは、インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信が高まるまで、政策を現在の水準に維持しなければならない可能性が高いことを示唆している」と指摘。「最近のデータから、従来の想定以上に時間がかかるだろうと考えている」と述べた。発言は事前に準備されたマサチューセッツ工科大学(MIT)での講演原稿に基づく。

  第1四半期に進展が欠如したように、インフレ鈍化の道のりが曲折を経ても驚くべきではないとも指摘。「現在の状況を踏まえると、進展には時間がかかり、まだら模様が続くことを認識した上で、整然とした忍耐強さが必要だ」と語った。