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来週の日本株の読み筋=一段高期待残る、外国人買いに余力も
17:17 配信

 来週(21-22日、24日)の東京株式市場は、一段高期待が残る。祝日の関係で3営業日となるが、マーケットは、中国の不動産開発会社「恒大集団」の破たんリスクとひとまず折り合いを付けた印象もある。需給面では外国人買いに余力がうかがえ、相場をさらに押し上げる可能性がある。

 需給のカギを握る外国人投資家は、現物と先物を合わせて9月2週(6-10日)に10カ月ぶりに1兆円超の日本株を買い越した。ただ、現物に限れば買い越し幅は3010億円と前週(3669億円)から伸びておらず、本格化するのはこれからと考えられる。東証1部の売買代金も伸び代がありそうだ。

 恒大集団に関しては、中国が4連休の18-21日がヤマ場になるとの見方が一部にある。憶測にすぎないとはいえ、この局面を乗り切ればマーケット心理はいったん好転する可能性がある。一方、米国では17日が「クアドルプル・ウィッチング(日本のメジャーSQに相当)」に当たる。ショートヘッジの解消が、軟調なNYダウなどの底入れにつながり、支えとして意識されることもあり得る。

 スケジュール面では、国内で21日に日銀金融政策決定会合(22日まで)、22日に黒田日銀総裁会見、24日に8月消費者物価などが予定されている。海外では21日にFOMC(米連邦公開市場委員会、22日まで)、米4-6月期経常収支、米8月住宅着工件数、22日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見、24日に独9月Ifo景況感指数、日・米・豪・印4カ国の枠組みで初の首脳会談。

 17日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、3万0500円(前日比176円高)引けとなった。16日の米国株式は高安まちまちながら、きのうの2日続落で押し目買いが入りやすく、株価指数先物買いを交え、大引け間際には上げ幅が210円を超えた。なかで、エムスリー <2413> 、ソフバンG <9984> 、東エレク <8035> などのグロース(成長)株が高く、指数に寄与した。市場では、「外国人買いを背景にした割安修正の流れは続くとみられる」(中堅証券)、「押し目買いニーズは強いが、誰もが調整を待っているのではないか」(準大手証券)などの声が聞かれた。

提供:モーニングスター社