鳳凰の掲示板
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「ファルコン9」
「ファルコン9」は、アメリカの民間企業、「スペースX」が開発した大型ロケットで、クルードラゴンを宇宙空間に打ち上げます。
全長70メートル、直径3.7メートルの2段式で、燃料は灯油の一種であるケロシンを液体酸素で燃焼させる方式で、1段目には9つのエンジンが取り付けられています。
2010年の初打ち上げから少しずつ改良を積み重ねてきていて、現在のファルコン9は、国際宇宙ステーションがある軌道には、最大で20トン余りを打ち上げる能力があります。
国際宇宙ステーションに物資を運んだ初めての民間のロケットで、これまでに、無人の輸送用の宇宙船、ドラゴンを搭載して、20回国際宇宙ステーションに物資を運んでいます。
商業衛星の打ち上げなども含めると、先月7日の時点で、83回打ち上げを行い、81回成功、2回失敗していて、打ち上げの成功率はおよそ98%です。
2回の失敗のうち、2015年6月の事故では、国際宇宙ステーションに届ける物資を積んでいましたが、打ち上げから2分後にロケットが爆発していて、「スペースX」は2段目の燃料タンクに異常がおきたとしています。2016年9月には打ち上げ2日前にエンジンの燃焼試験の途中で燃料タンクが破損して爆発し、搭載してた人工衛星が失われています。
ファルコン9は当初から有人宇宙飛行にも利用することを念頭に開発が進められてきましたが、実際に人を乗せて打ち上げるのは今回が初めてで、成功すれば国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り込んだ初めての民間のロケットになります。
そして、打ち上げ後に、1段目のロケットはエンジンを噴射して着陸し、再使用できるこれまでにないシステムを本格的なロケットとしては初めて実用化しています。
有人の打ち上げでは再使用したロケットは使いませんが、こうした新しい技術を積極的に取り込んで開発が行われてきました。
物資の輸送ではこれまで、この再使用可能であることをいかして打ち上げコストを大幅に低くおさえ、商業衛星の打ち上げなどを受注して存在感を発揮してきました。
商業衛星の打ち上げビジネスではアメリカのコンサルタント会社の調査によりますと、おととし(2018年)世界の商業衛星の打ち上げ市場の58%を占めるなど、打ち上げ経験を積んでいます。NHK -
kosumosu.qpmr 2020年5月28日 06:58
スペースX「ファルコン9」ロケット