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隣のバフェットさん
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新規8社の中でも、特に選りすぐりの2銘柄とは
では、この新規8社の中でも特に選りすぐりの銘柄はどれでしょうか。年初来パフォーマンスで公正に判断すると、オクシデンタルが明らかな勝者です。株価は年初来で約120%と、驚異的な上昇を遂げています。

しかし、バフェット氏やバークシャーの投資担当者は、短期的なパフォーマンスで判断したわけではありません。実際に、バークシャーのポートフォリオに新たに加わった銘柄の半分は、株価が年初来で下落しています。

バフェット氏は、各社の長期的な事業見通しとバリュエーションに着目することを推奨しています。こうした基準に基づくと、今回の新規銘柄の中で次の2社が特に際立っています。

マケッソンのビジネスモデルは持続可能です。同社は処方薬や医療・手術用品などを販売しています。処方に関する技術的サービスも提供しています。人口の高齢化は今後数年にわたり、マケッソンにとって大きな追い風となるはずです。

株価のバリュエーションは、予想株価収益率(PER)14倍未満と魅力的な水準です。年初来で株価は30%以上上昇しており、バフェット氏の保有銘柄の中で年初来のベストパフォーマンス銘柄の1つであることを考えると、驚くほどのバリュエーションです。

マーケルは「ミニ・バークシャー」と呼ぶにふさわしい企業ですが、独自のニッチな分野も持っています。一般的な保険会社では扱えないようなリスクを持つ顧客向けに、特殊保険を提供しています。

バークシャーと同様に、マーケルも再保険事業を手掛けています。これらの事業は多額のキャッシュフローを生み出し、同社はそれを他の上場企業に投資することで運用しているのです。しかし、マーケルのポートフォリオはバークシャーのポートフォリオと比べると、グロース銘柄に偏っています。

予想PERに基づくとS&P500指数よりもわずかに割高ですが、成長見通しを考慮するとPEGレシオ(PER÷1株当たり利益成長率)はわずか0.91であり、マーケルはお買い得に見えます。

・バークシャー・ハサウェイは、エネルギー、エンターテインメント、金融を含む新たな銘柄を購入
・マケッソンは、力強い事業見通しとバリュエーションから特に魅力的
・マーケルは多くの点でバークシャーと似ているが、投資先はグロース株の比重が高い
これらの銘柄のほとんどはバフェット氏の得意分野に当たります。同氏は最近、エネルギー銘柄を強く選好しているため、石油・ガス企業のオクシデンタル・ペトロリアムの株式を新規で大量に購入したのは意外ではありません。また、同氏は金融サービス業界もお気に入りで、アライ・フィナンシャルとシティグループはまさに、同氏が以前選好していた代表的な金融銘柄です。

HP株の購入は、バフェット氏が数年前にIBM株を購入したことを想起させます。IBM株購入の決断はさほど良い結果につながりませんでしたが、HP株の購入が利益を生む可能性はあります。

やや意外だったのは、メディア企業パラマウント・グローバルの購入でしょう。とはいえ、バフェット氏は以前にも、エンターテインメント業界の株式を購入したことがあります。ヘルスケアセクターも保有経験があるため、医薬品卸企業のマケッソンも驚く選択ではありません。化学品メーカーのセラニーズは資本財企業として、バークシャーのポートフォリオでは決して珍しくない業種です。

そして、マーケルは「ミニ・バークシャー」とも呼ばれる企業で、バークシャーと同様に保険事業を手掛けています。バークシャーと同様に他の企業への投資もしていて、バークシャーはマーケルの保有上位銘柄の1つでもあります。

隣のバフェットさん 新規8社の中でも、特に選りすぐりの2銘柄とは では、この新規8社の中でも特に選りすぐりの銘柄はどれでしょうか。年初来パフォーマンスで公正に判断すると、オクシデンタルが明らかな勝者です。株価は年初来で約120%と、驚異的な上昇を遂げています。  しかし、バフェット氏やバークシャーの投資担当者は、短期的なパフォーマンスで判断したわけではありません。実際に、バークシャーのポートフォリオに新たに加わった銘柄の半分は、株価が年初来で下落しています。  バフェット氏は、各社の長期的な事業見通しとバリュエーションに着目することを推奨しています。こうした基準に基づくと、今回の新規銘柄の中で次の2社が特に際立っています。  マケッソンのビジネスモデルは持続可能です。同社は処方薬や医療・手術用品などを販売しています。処方に関する技術的サービスも提供しています。人口の高齢化は今後数年にわたり、マケッソンにとって大きな追い風となるはずです。  株価のバリュエーションは、予想株価収益率(PER)14倍未満と魅力的な水準です。年初来で株価は30%以上上昇しており、バフェット氏の保有銘柄の中で年初来のベストパフォーマンス銘柄の1つであることを考えると、驚くほどのバリュエーションです。  マーケルは「ミニ・バークシャー」と呼ぶにふさわしい企業ですが、独自のニッチな分野も持っています。一般的な保険会社では扱えないようなリスクを持つ顧客向けに、特殊保険を提供しています。  バークシャーと同様に、マーケルも再保険事業を手掛けています。これらの事業は多額のキャッシュフローを生み出し、同社はそれを他の上場企業に投資することで運用しているのです。しかし、マーケルのポートフォリオはバークシャーのポートフォリオと比べると、グロース銘柄に偏っています。  予想PERに基づくとS&P500指数よりもわずかに割高ですが、成長見通しを考慮するとPEGレシオ(PER÷1株当たり利益成長率)はわずか0.91であり、マーケルはお買い得に見えます。  ・バークシャー・ハサウェイは、エネルギー、エンターテインメント、金融を含む新たな銘柄を購入 ・マケッソンは、力強い事業見通しとバリュエーションから特に魅力的 ・マーケルは多くの点でバークシャーと似ているが、投資先はグロース株の比重が高い これらの銘柄のほとんどはバフェット氏の得意分野に当たります。同氏は最近、エネルギー銘柄を強く選好しているため、石油・ガス企業のオクシデンタル・ペトロリアムの株式を新規で大量に購入したのは意外ではありません。また、同氏は金融サービス業界もお気に入りで、アライ・フィナンシャルとシティグループはまさに、同氏が以前選好していた代表的な金融銘柄です。  HP株の購入は、バフェット氏が数年前にIBM株を購入したことを想起させます。IBM株購入の決断はさほど良い結果につながりませんでしたが、HP株の購入が利益を生む可能性はあります。  やや意外だったのは、メディア企業パラマウント・グローバルの購入でしょう。とはいえ、バフェット氏は以前にも、エンターテインメント業界の株式を購入したことがあります。ヘルスケアセクターも保有経験があるため、医薬品卸企業のマケッソンも驚く選択ではありません。化学品メーカーのセラニーズは資本財企業として、バークシャーのポートフォリオでは決して珍しくない業種です。  そして、マーケルは「ミニ・バークシャー」とも呼ばれる企業で、バークシャーと同様に保険事業を手掛けています。バークシャーと同様に他の企業への投資もしていて、バークシャーはマーケルの保有上位銘柄の1つでもあります。