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よく考えて売買、資産を作りたい。の掲示板

>>106

■当社の主要な販売先は、国内外で油圧ショベルのトップシェアを占める企業とそれに続く建機メーカーである。建設機械はその用途や作業内容に応じていろいろな種類のものがあるが、その中でも油圧回路によって駆動される油圧ショベルが60%以上のウェイトを占める。油圧ショベルの動きは油圧回路の中を作動油が循環することによって行われるが、この作動油が油圧回路を循環する間にゴミやほこりが混じって故障の原因や燃費の悪化につながる。油圧フィルタはこのようなゴミやほこりを取り除き、油圧回路や作動油をきれいな状態にするため、油圧ショベルにとっては必要不可欠な部品である。特に、リターンフィルタ(下図を参照)と呼ばれるフィルタは作動油が油圧回路を一回りして戻ってくるところに設置される最後のフィルタで最も重要な部品であり、当社の建機用フィルタの売上の80%を占める主要製品となっている。欧米や日本では排ガス規制(Tier4ファイナル)に対応した最先端のエンジンがついており、そこで使われるオイルも非常に精度の高いものが使われている。したがって、そこで使われるフィルタも非常に高性能が要求されるが、当社は主要各社の一番主流の油圧ショベルの中でも一番重要な核となるフィルタを各社の純正品として製造し納入している。■当社の最大の強味は、競合他社が仕入品を使うことが多い「ろ材」を自社開発し、フィルタの製品化までを手掛ける高度な技術力である。「ろ材」はゴミを除去するための最重要部品であり、その性能を決定する「①ライフ(ダスト捕獲量)」「②ろ過精度(捕獲できる粒子のサイズ)」「③圧力損失(燃費)」の相反する三つの要素をうまくバランスさせたフィルタの製品化を実現させてきたことが、当社の市場シェアの高さにつながっている。(参考:下図は主要な建機用フィルタ製品である。出所:会社ホームページ)

建機分野の好調が続いた2019年3月期上期決算

  • >>107

    ■当社が2018年11月5日に発表した2019年3月期上期決算(4-9月)は、売上高7,127百万円(前年同期比14.2%増)、営業利益1,085百万円(同12.1%増)、当期純利益808百万円(同32.6%増)と昨年度の大幅増収増益に続き二桁増収増益を達成した。この要因は建機分野の好調が持続したことであるが、地域別にみても特段落ち込んでいるところはない模様である。顧客先別では、特に日系メーカーからの需要が強かったのだが、主な要因はある大手メーカーが一世代古い紙のフィルタからようやくグラスファイバーのフィルタに切り替えたことによる需要が発生したためである。■利益に関しては、営業利益率が前期の15.5%から今期は15.2%と若干低下した。これは、昨年の第3四半期から新しい事業ポートフォリオの拡大に取り組んでいることから、先行投資の部分が上期に2億円出ており、その影響が出たのに加え、追加費用として、今回の急激な増収に対して、ガラス繊維のろ材を含めた原材料の調達のところで若干の遅れが出ており、これを受けて得意先に対する納期に間に合わすために航空便などの費用が発生したためである。■第1四半期と第2四半期を比べてみると、第2四半期決算(7-9月)は、売上高3,635百万円(前年同期比14.8%増)、営業利益564百万円(同23.8%増)、当期純利益386百万円(同52.4%増)と二桁の増収増益であった。第1四半期決算(4-6月)が売上高3,492百万円(同13.7%増)、営業利益521百万円(同1.7%増)、当期純利益421百万円(同18.5%増)であったことから、売上高は好調持続、営業利益率は第1四半期の14.9%から第2四半期は15.5%とやや改善した。