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よく考えて売買、資産を作りたい。の掲示板

■外部環境の好調続き、今期業績は上方修正建機用油圧フィルタを主力として、産業機器用各種フィルタ製品の開発・製造・販売を手掛ける。建機用油圧フィルタでの国内ライン用(新車組付け用)の市場シェアは70%、世界シェアもトップを誇る。今期2019年3月期上期(4-9月)は北米や東南アジア市場を中心に各地で好調が続き、売上は昨年度上期に比べ14.2%の二桁増収となり、営業利益は新規事業に係る先行投資負担にも関わらず、この増収効果により昨年度上期比12.1%の増益を達成した。これを受けて、会社側は今期の業績予想を上方修正し、昨年度実績に比べ、売上では8.6%(当初見込み6.3%)、営業利益で25.6%(同23.0%)、当期純利益で36.0%(同28.0%)と昨年度の業績急拡大に続く3期連続の増収増益を見込むこととなった。■コスト削減効果は下期に大きく発現今期2019年3月期のコスト削減の取り組みはPAC18として、製造原価で330百万円を見込んでいるが、進捗としては上期は21%程度にとどまった。これは、コスト削減の大半を占める原材料の素材の変更、購入先の変更において、納入先である建機メーカーの承認が必要であるが、当初6~7月ころまでに取れると目論んでいたものが、実際には9月までずれ込んでしまったことが要因である。したがって、10月以降は効果が出始めており、下期にはこのコスト削減効果が大きく出ることによって、営業利益率を上期の15.2%から下期には18.3%へと引き上げる計画である。

  • >>105

    ■株価は大手建設機械株の動きに引きずられ低迷株価は今年1月の高値である1,579円からほぼ6割以上下落した水準を低迷している。昨年、株価が急上昇したことを考えると、ある程度の株価の調整は致し方のないところではある。ただ、今年度は第1四半期の利益の伸びが期待されたほどではなかったことや、コマツ、日立建機といった大手建設機械株が株式市場で米中貿易摩擦に影響を大きく受けると見られたり、これらの株が循環株として好業績でも株価が下落していることの影響を受けたのは間違いない。現状の株価指標は今期予想PERで24倍、今期予想配当利回り1.0%、2018年9月末の1株当たり純資産での実績PBRは2.3倍、と株価が急上昇した時期に比べるとかなり改善してきた。現状、株式市場において、当社株は建設機械関連株として循環株の評価が続いているが、今後は新素材をテコに成長株としての評価を受けられるものと期待したい。
    事業概要と強み■当社は1956年創業で建設機械用油圧フィルタ製品を主力として、産業機器用各種フィルタ製品の開発・製造・販売を手掛ける。また、当社は開発・生産・販売の一貫体制を取っており、開発拠点は中国(蘇州)と横浜の2か所、生産拠点は日本(佐賀)とフィリピン(セブ島)、中国(蘇州※EMS)の3か所、そして販売拠点は本社(横浜)、北米(シカゴ)、欧州(ベルギー)、アジア(タイ)、中国(上海)の5か所である。当社は現在生産拠点の見直しを進めており、3年以内をめどに日本、フィリピン、米国、中国の4拠点に生産を分散し、安全で最適なサプライチェーンを構築する計画である。