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NY債券、長期債反落　10年債利回り4.68%　インフレ圧力示す指標受け

30日のニューヨーク債券市場で長期債相場は3営業日ぶりに反落した。長期金利の指標となる表面利率4.000%の10年物国債利回りは前日比0.07%高い（価格は安い）4.68%で終えた。朝発表の米指標がインフレ圧力の強さを示す内容だった。米連邦準備理事会（FRB）による利下げまで時間がかかるとの見方が強まり、債券が売られた。

朝発表の2024年1〜3月期の米雇用コスト指数は前の四半期に比べ1.2%上昇し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想（1.0%上昇）を上回った。伸びは23年10〜12月期の0.9%から加速し、1年ぶりの高水準となった。インフレ圧力の強さが改めて意識され、債券売りにつながった。

5月1日にはFRBが米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果を発表する。市場では政策金利を据え置くとの見方が多い。パウエル議長の記者会見で今後の金融政策の見通しを探りたい雰囲気がある。市場では「今年に入って3カ月分の賃金や住宅価格を含むインフレが根強いことを示す指標が相次いでおり、パウエル議長はタカ派的な姿勢をみせるだろう」（MFRのダン・ロドリゲス氏）との声が聞かれた。

金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りは前日比0.06%高い5.03%で終えた。一時は5.04%と昨年11月中旬以来の高水準を付けた。