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米大統領選、Z世代が決める未来 「テイラー」頼みの先へ

11月5日の米大統領選まで残り半年になった。民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が争う選挙戦は、1990年代半ば以降に生まれたZ世代の有権者4000万人を中心とした若年層の動向が勝敗を左右する。世界の民主主義国家をけん引する超大国のかじ取り役をどちらに託すのか。

  • >>6433

    「テイラーの判断」に期待と不安

    「大統領選でテイラーの判断が中立的な立場の人たちに影響するのは間違いない」。東部ペンシルベニア州シンキングスプリングに住むクリスティ・フィッシャーさん(28)は世界的人気歌手のテイラー・スウィフトさんの大ファンだ。

    スウィフトさんは激戦州のひとつ、ペンシルベニア出身。同じ病院で生まれたというフィッシャーさんは、熱狂的なファン「スウィフティーズ」の多くが大統領選で彼女の行動に従うとみる。

    スウィフトさんは女性の権利や多様性を重視し、若者らに選挙での投票を呼びかけてきた。スウィフティーズはそんな価値観に共感するZ世代の若者が中心だ。

    バイデン、トランプ両陣営もスウィフトさんの動きが選挙戦の決め手になりうると注目する。スウィフトさんは4年前に民主候補だったバイデン氏を支持したが、今回は意中の候補を明かしていない。

    若者の一票の重みが増している。米国勢調査局の調べでは、20年大統領選の投票率は66.8%で120年ぶりの高水準だった。米タフツ大の試算によると、20年大統領選は18〜29歳の投票率が50%で、16年より11ポイント増加。若者の6割がバイデン氏を支持し、勝利の立役者となった。

  • >>6433

    Z世代が有権者の17%に

    18〜27歳のZ世代の有権者は4080万人。米シンクタンク米国進歩センターによると、全体に占める割合は17%で16年より13ポイント、20年より7ポイント増える。8年前のトランプ氏勝利の時にはほとんど投票できなかったZ世代が今回の選挙ではキャスチングボートを握る。

    「私たちには助けが必要だ」。初のZ世代議員である民主のマックスウェル・フロスト下院議員はスウィフトさんがファンに投票を促すことを期待する。

    トランプ氏は警戒を隠さない。在任中に音楽配信サービスの著作権保護を強化する制度をつくったとSNSで誇示し「彼女(スウィフトさん)が大金を稼げるようにした男に不誠実であるはずがない」と釘を刺す。

    過去の大統領選では、選挙のたびに勝利政党が入れ替わるスイングステート(揺れる州)を制した候補が勝者になった。16年大統領選で激戦7州のうち6州を獲得したトランプ前大統領が勝利。20年は6州を取ったバイデン氏が当選した。スウィフトさんの出身地であるペンシルベニアはその象徴的な州のひとつだ。

  • >>6433

    トランプ思想に拒否反応も

    米リアル・クリア・ポリティクスが集計した世論調査の平均によると現時点ではペンシルベニアを除く6州でトランプ氏が優勢を維持するが、差はわずか。テイラー効果のような風ひとつで情勢は変わりうる。

    共和党のシンボルカラーから「赤くなった」と評される南部フロリダ州。地元のトランプ氏が16年、20年をいずれも制した。バイデン陣営は「簡単ではないが、フロリダでも勝てる」と強気だ。

    フロリダ州最高裁判所は4月、妊娠15週以降の人工妊娠中絶を禁止する現行法の支持を発表した。5月には妊娠6週以降の中絶禁止法が発効される。22年の連邦議会上下両院選で民主善戦を後押しした中絶問題を取りあげ、再び追い風にしようと狙う。

    インスタグラムで世界に2.8億人のフォロワーを抱えるスウィフトさんの行動は確かに若者の政治への関心を高めようとしている。ただ、実際の投票に結びつくかは候補者次第だ。

  • >>6433

    「どちらにも投票したくない」

    81歳という米国史上最高齢の大統領であるバイデン氏にとって若年層離れは悩みの種だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの調査ではバイデン氏は30歳以下の支持は50%で4年前の勢いはない。「どちらにも投票したくない」という若者も多い。

    中東情勢の緊迫も逆風だ。ハーバード大などの調査によると、18〜24歳の51%はハマスによるイスラエル攻撃を「正当」と考え、「正当化できない」が約9割の55歳以上との差は大きい。米国のイスラエル支援に厳しい目が向けられ、全米の大学で抗議運動が広がる。パレスチナに注目が集まるほどバイデン氏から若者票はこぼれていく。

    米ジョージ・ワシントン大のトッド・ベルト教授は「環境保護や中絶禁止への反対、民主主義の維持などでバイデンは若者を引きつける有利な立場にある」と話す。問題はその立場を生かせるかで、中東問題などで若者が冷ややかになれば「バイデン氏にとって致命傷になる」と警告する。

    Z世代の存在感は、米国だけでなく世界で高まっている。多感な時期に世界金融危機や新型コロナウイルス禍を経験し、米国内や世界各地で深まる対立を目の当たりにしてきたのがこの世代だ。4年に1度の審判を迎える米国は処方箋を示せるのか。未来の担い手が投じる一票が分断後の新しい世界をつくる。

  • >>6433

    Z世代は、1996年から2012年までとする定義が最も一般的です。 つまり2024年初めの年齢でいうと、Z世代は11歳~28歳までということになります。 小学生から社会人までと幅広く、ひとくくりにしてZ世代はこんな傾向、と言いきれない部分もありそうです。2

  • >>6433

    米国で1960年代中盤~1980年頃生まれが「X世代」と名付けられたことに始まり、その後の1980年頃~1990年代中盤生まれが「Y世代(ミレニアル世代)」と呼ばれ、それに続く世代という意味でZ世代、ジェネレーションZと呼ばれます。