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prismhit~~~明日から令和ですね。
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>>5989

この日はイランでの爆発が伝わる前から半導体株は大きく下げていた。材料視されたのは前日のTSMCの決算だ。1〜3月期だけでなく、4〜6月期の売上高見通しも予想を上回ったものの、24年のメモリーを除く半導体業界全体の生産予想の表現を「10%以上の伸び」から「10%の伸び」に修正した。自動車向けが低調で、スマートフォン向けなどの戻りも鈍いことが懸念された。

日本の半導体株は1〜3月に大きく上昇していた。4月に入っては調整しているものの、なおPER(株価収益率)などは高い。レーザーテックの今期のPERは60倍台で、アドバンテスト東京エレクトロンの前期も40〜60倍だ。

インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは「半導体株は上昇ペースが速かっただけに、売りが出やすくなっている」と指摘する。

TSMCの魏哲家・最高経営責任者(CEO)はオンライン決算会見で「24 年にはサーバー向けAI半導体の収益貢献は2倍以上となり、売上高の 10%台前半を占める」と述べた。半導体の中で、AI関連は話題の中心で、伸び率も大きい。エヌビディアはAI向け半導体を手掛けるデータセンター事業の売り上げが全体の8割以上で、AI向け半導体の動向が収益全体を左右し、18日も1%高となった。

ただ、TSMCはAI向け以外にもスマホ向けや自動車向け、パソコン向けなど多くの半導体を手掛けており、AIが全体に占める割合はそれほど大きくはない。日本の半導体製造装置メーカーもAI半導体向けに特化しているわけではなく、半導体全体の市況回復の方が重要となる。

実際、東京エレクやアドバンテストの25年3月期の純利益の市場予想は前期比では増益の見通しだが、半導体市況が好調だった23年3月期の水準には届いていない。株価は割高感もあっただけに、悪材料に対して、大きく売りが膨らみやすい状況となっている。