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>>1231

ヴェリタス

・Focus 世界の企業に広がる格下げ
世界で企業の格下げが増えている。超低金利を受けて債務が膨張する一方、収益力に陰りが出始めてきたため。
利回り求めるマネーが流れ込み、リスクが拡大する中でも起債の勢いは止まらない。
国際通貨基金(IMF)16日、「債務不履行の可能性がある企業債務は2021年」に19兆ドルに上る可能性がある」と警鐘。
ここへきて世界景気の先行き不透明感が台頭し、企業業績が悪化。企業の信用格付けの低下が目立ってきた。
格付け会社S&Pグローバル・レーティングによる世界の社債発行企業の信用格付け変更を見ると、
1-9月期の格下げ数は616件と3年ぶりに格上げ(497件)を上回った。
地域別には、米国企業の格下げが目立つ。1-9月期は格上げが223件と前年同期比28%減った一方、格下げは387件と24%増加。
格上げから格下げを引いた値はマイナス164と昨年同時期(マイナス2)から大きく悪化し、リーマン危機直後の09年以来10年ぶりの水準になった。
今後、注視したい点は「米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数の『深度』と『50を下回る期間』に注意」との指摘も。
9月の同指数は47.8と、2カ月連続で好不況の分かれ目である50を下回った。
同指数が45を下回るか50割れの期間が半年を超えると、デフォルト(債務不履行)が増える可能性が高まると。

・Focus 世界の企業に広がる格下げ
S&Pグローバルによる中国企業の格下げは16、17年がピークで、それに比べると19年の格下げ数は減っている。
だが、財務の悪化にはむしろ拍車がかかっているのが実態。
中国の上場企業3595社が抱える総負債は6月末時点で39兆6215億元。18年末(37兆3784億元)に比べ半年で6%増。
米国や、マイナス金利に沈む日本、欧州ほどではないとはいえ、中国でも金利は低下傾向にあり、債務膨張を受け止めやすい環境にある。
加えて中国では、国債の多くを国有銀行が保有するなど、当局が長期金利に強い影響力を保っている。
習指導部が抜本策を打つのか、なお先送りを続けるのか、まだ見極めはつかない。