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WSJ
グーグルのクラウド事業、情報開示で株価一段高も
年間売上高8700億円規模、よりオープンな姿勢が望ましい
2019 年 7 月 31 日 10:00 JST
WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 グーグルは、同社のクラウド事業をのぞき見る貴重な手がかりを与えた。もっと詳細に分かれば、その価値は一段と増すだろう。

 グーグル親会社の米アルファベットが25日発表した4-6月期(第2四半期)決算で、同社のクラウドサービス部門「グーグル・クラウド・プラットフォーム(GCP)」の売上高が目下、年間80億ドル(約8700億円)を超えるペースであることが明らかになった。昨年初めの注目すべき情報開示以降、その規模がほぼ倍増したことになる。そのとき同社は、GCPの1四半期当たりの売上高を約10億ドルとしていた。

 グーグルはクラウドサービスについて極めて選択的な情報しか開示していない。それでも投資家は好意的に受け止めてきた。最新の情報に加え、主力の広告ビジネスに改善の兆しが見えてきたことから、アルファベット株は決算発表後に10%近く値を上げた。

もちろん、クラウドサービスを主導するアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトにグーグルが追いつくにはまだ長い道のりがある。アマゾンのクラウド部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」は6月までの12カ月間に302億ドルの売上高があった。マイクロソフトは同期間に商用クラウド部門の売上高として381億ドルを計上した。JPモルガンの推計によると、同社の商用クラウドサービス「アジュール」だけで12カ月間に約125億ドルを生み出している。

 ただ、競争の激化は他の場所にもみられる。エンタープライズ・テクノロジー分野の草分けであるIBMやオラクルも積極的にクラウド分野のビジネスを追求しており、それを支える長年にわたる企業との関係がある。ジェフリーズのアナリストは先月のリポートで、両社が現在クラウドサービスで年間70億ドル以上を売り上げていると推計した。IBMの推計には最近買収を完了したレッドハットは含まれていない。