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HMTサポーターズ倶楽部 (売り煽り禁止)の掲示板

サンバイオのSB623については以前よりいくつかの疑問を抱いていました。
今回のダイヤモンド記事の森社長の説明にもいくつか違和感を覚えました。(執筆した記者の問題かもしれません)。
一般にSB623を含めた幹細胞は脳内への移植後、生着が悪い(短期間で消失する)ことが知られているようですが、ではなぜ再生効果があるのかというと、
SB623の場合、その移植した細胞がFibroblast Growth Factor (FGF)の類を誘導(産生?)し、そのタンパク物質が脳細胞の機能を回復することによるもののようです。つまり「死滅等により減った脳細胞の数が、細胞移植により増えるわけではないだろう」ということです。
その点が不明瞭(私があまり知らないだけかもしれない)で、栄養因子とだけ表現され、HP上でもあまり示されていないこと(実際のメカニズムは、まだよくわからないことも事実かもしれません)。

次に、吸収を良くするために『剤形(薬の形)に変更する…』と書かれています。それを聞くと普通は内服(錠剤、散剤、液体)と想像されると思いますが、そうすると腸、肝臓経由での生体内利用率の問題があるため、更に吸収が悪くなるはずです。注射(静注)でも脳関門通過の問題があります。発言内容がよく理解できませんし、これらは誤解を招きかねないように感じました。
森社長は実に実直、誠実な方だと思いますが、それと薬の実際とは別のものです。勿論、ブレークスルーすれば世界初、素晴らしいことですから陰ながら成功を応援しています。
(これらはあくまでも個人的解釈です)