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4587-PEPTIDREAM研究会(中・長期ホルダー専用)短期・売り煽り禁止!!の掲示板

ペプチドリーム ペプチドリーム、大型提携後も「まだ成長する」自信の背景、肥満治療薬の併用剤開発でも独自性(4)
2024/07/10 14:23

 ■提携アプローチは「持ち込まれる話も多い」

 ペプチドリームは、2026年頃までの中期で売上高500億円、2030年頃までの長期で同1000億円とする中長期目標を対外公表している。

 今期は会社見通しで450億円と中期目標に近づくことになるが、さすがに今期は大型提携の一時金280億円があり、できすぎの色彩が強い。

 来期の焦点は、放射性医薬品で新たな大型提携をコンスタントに獲得し続けられるか、共同研究開発や導出などの既契約案件、自社開発の両方で順調な進捗がみられるかどうかだ。現在見えている治験プログラム増加ペースの加速、後期治験への移行の動きなどで、どれだけサプライズを作れるかも大事になる。

 プラス面でいえば、村上CMOが言う通り、放射性医薬品では標的1つ当たりの単価上昇が世界的トレンドになっている。PDが放射性医薬品の分野で大型一時金を獲得した提携先は現在のところ、ノバルティス、ジェネンテックの2社にとどまる。放射性医薬品への市場の注目度アップから、市場参入、競争力強化を狙うグローバルプレーヤーはまだ多いはず。ノバルティスとの巨額契約で内外に示された実力の高さから、提携アプローチは増える可能性が高い。

 村上CMOは、今回のノバルティスとの提携がPDの放射性医薬品の「ピークになる」との見方を一蹴した。自社開発できる放射線医薬品の強みを生かしてPDは開発に関する対外開示、学会発表を積極化している。その結果、PDへの注目は高まり、外部から「いろいろな話を持ち込まれ、当社も期待している」と打ち明ける。

 放射性医薬品だけではない。それ以外の核酸などさまざまなタイプのPDCなども同社は手がけているがそこでも手を抜かず、放射線医薬品と並行して強化していく姿勢も鮮明だ。その中での短期的な注目は「マイオスタチン阻害剤」だ。