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株式投資サロン「株式投資で資産増加をめざしましょう。」part2の掲示板

決算たけなわですが、やはり翌期の業績予想で株価がかなり動くように感じます。

かつて、業績予想に関わる仕事をしていた経験もあり、裏話を少し。

業績予想は社長や一部の役員が鉛筆なめなめ適当に出しているものではありません。

その基礎となるのは各部署の年間の業務計画、目標です。

作業は2月頃から始まり、海外や連結子会社を含めてすべての部門で作成します。
ベースとなるのはやはりトップラインの売上計画ですが、期初から全社目標として伝達・スタートするためには3月中には完了させる必要があります。

本社、海外拠点、連結子会社等が独自の計画をもちより、更に多くの場合努力目標が付加され、喧々諤々議論をへて個々の目標が決まります。
この達否がボーナスや昇進に関わるので、真剣勝負です。

このような作業を経て、会社としての目標が決まりますが、対外的な業績予想はそれから一か月以上先に公表されます。
経済状況や為替の状況等が変わっていることもしばしばです。
そこで、対外的な数字をどのようにするかは、まさに経営陣の判断です。社内目標とは別です。

多くの場合、努力目標を付加した社内目標をそのまま対外的な業績予想として公表する企業は少ないと思います。対外公表予想<社内目標です。

経営者が一番嫌うのは後刻、下方修正に追い込まれることです。従って、公表はどうしても保守的になりがちです。

一方、前期比大幅な減収、減益は避けたいのですが、達成見込みのない数字はだせません。やはりこのような会社は厳しいと考えるべきです。

前期比、よこよこないし、少しい増収、増益という会社は凄い多いです。このような会社は保守的なのか、少し無理しているのか判断が難しいです。

一方、前期比かなり大幅な増収、増益を出してくる会社は自信がある証拠であり、その数字も保守的な可能性があり、個人的にはそのような企業は後刻、上方修正の可能性があるのではないかと考えています。
なぜなら、現場感覚でも経営者の判断でも行けそうだと言う自信があるため、期初から強気の予想が出せると考えています。私はこのような会社をねらい目にしています。

以上は、私の私見でありいろいろな会社がありますので、頭を柔軟にして、各人のご判断でお考え下さい。