ここから本文です
投稿一覧に戻る

欧米 経済指標の掲示板

2024年5月15日

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は14日、米国のインフレ率は今後低下するとの見通しを示した。ただ、第1・四半期のインフレ率が予想を上回ったことを受け、こうした見通しに対する自分自身の確信は以前ほど強くないと述べた。

ただそれでも、FRBが再利上げを迫られる可能性は低いとし、FRBは「忍耐強く」、現在の政策金利が最大限の効果を発揮できるようにすると改めて表明。「われわれが入手しているデータに基づくと、次の動きが利上げになる可能性は低い」とし、「政策金利は現行水準に維持される公算が大きい」と述べた。

この日に発表された4月の卸売物価指数(PPI)については、これまでの投入価格が下方修正されたことに言及した上で、「かなりまちまちな内容」だったと受け止めたと述べた。

FRBは昨年7月からフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%に据え置いている。

今年の経済成長率は約2%とFRBが見込む基調的な潜在成長率をやや上回ると予想。労働市場はやや緩和しているものの依然として堅調とした。

さらに、これらは全て移民の流入が後押ししていると指摘。移民によって昨年の労働市場の引き締まりが緩和し、消費者としても米経済に貢献したほか、昨年のインフレ緩和の要因としても「短期的にはおそらくプラスだった」との見方を示した。

11月の米大統領選でのトランプ前大統領の再選を視野に、同氏の側近らがFRBの独立性を弱める計画案を策定しているもようとの報道については、FRBの独立性に対する議会の支持は依然として「非常に力強い」とし、「最近報道されているような内容が示唆するほどその件について心配していない」と述べた。