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USA STOCK SWING!!の掲示板

きょうもダウ平均は失速 今年5回の米利上げを織り込む動きも=米国株後半
株式 2022/01/28(金) 05:58

NY株式27日(NY時間15:47)
ダウ平均   34232.74(+64.65 +0.19%)
ナスダック   13422.05(-120.07 -0.89%)
CME日経平均先物 26575(大証終比:+355 +1.34%)

 きょうもNY株式市場は失速した。序盤は買いが先行し、ダウ平均は600ドル超上昇する場面も見られた。この日発表の10-12月期の米GDP速報値が予想を上回る強い内容となったことや、IT・ハイテク株中心に値ごろ感の買い戻しも入っていた。

 しかし、前日のFOMC後のパウエルFRB議長の会見で、市場はFRBへのタカ派な見方をさらに強めており、早期の利上げが米経済を失速させるのではとの懸念に繋がっている。一部には3月の大幅利上げについて「否定できない」と見方も出ているほか、年内4回の利上げ予想についても、回数が増える可能性を織り込もうとしている。短期金融市場では、今年5回の米利上げを織り込む動きが見られている状況。

 そのような中、株式市場は次第に戻り売りが優勢となり、ダウ平均、ナスダックとも一時下げに転じた。

 決算発表が続いており、予想を上回る内容も多いものの、市場の反応は鈍い。テスラ<TSLA>は1株利益、売上高とも予想を上回り過去最高となったが、サプライチェーン問題により年内の生産が制限されるとの見方を示したことで売りが強まっている。

 半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>は供給制限の影響に言及していた。他の半導体関連も軟調な動きが見られた。インテル<INTC>も予想こそ上回ったものの、1株利益は予想を下回る見通しを示した。粗利益率の見通しも予想を下回り、設備投資の支出超過によって利益が圧迫されることが示されている。

 ネットフリックス<NFLX>が6日ぶりに反発。著名投資家のアックマン氏率いるパーシングが310万株以上を保有したことが明らかになった。アックマン氏がツイッターで明らかにした。市場では思惑が高まっている模様。

 ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、ソフトウエア業界では重要な指標とされるビリング(未収請求を考慮した売上高)も予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期のサブスクリプション売上高の見通しが予想を上回っていた。

 決済サービスのブロック(旧スクエア)<SQ>が11日続落。同社は11月以降、一本調子の下げを演じており、下値メドが見えない状況となっている。きょうはアップル<AAPL>が、小規模事業者が自身のアイフォーンで顧客から直接支払いを受けられる新サービスを計画とのニュースが嫌気されたようだ。

 ファイザー<PFE>が上昇。欧州医薬品庁(EMA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)は、ファイザー製の新型ウイルス感染症経口薬「パクスロビド」に条件付き製造販売承認(CMA)を付与するよう勧告した。

インテル<INTC> 48.39(-3.31 -6.39%)
サービスナウ<NOW> 532.99(+48.57 +10.03%)
ラムリサーチ<LRCX> 559.02(-37.65 -6.31%)
ネットフリックス<NFLX> 389.97(+30.27 +8.42%)
ブロック<SQ> 104.65(-6.35 -5.72%)
ファイザー<PFE> 53.58(+0.97 +1.85%)

アップル<AAPL> 159.57(-0.12 -0.08%)
マイクロソフト<MSFT> 301.12(+4.41 +1.49%)
アマゾン<AMZN> 2816.76(+39.31 +1.42%)
アルファベットC<GOOG> 2605.60(+20.80 +0.80%)
テスラ<TSLA> 841.12(-96.29 -10.27%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 297.00(+2.37 +0.81%)
AMD<AMD> 102.90(-7.81 -7.05%)
エヌビディア<NVDA> 220.48(-7.24 -3.18%)
ツイッター<TWTR> 34.01(+0.39 +1.15%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美