投稿一覧に戻る ストラジスト の 株価予測の掲示板 114 okabe 5月15日 16:48 13.6%、運命の分かれ道(フィデリティ投信 重見吉徳氏) 記事公開日 2024/5/15 米国・欧州米景気ISMフィデリティ米国経済米国雇用統計 4月分の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月から17万5,000人の増加となりました。 非農業部門雇用者数と平均時給の伸び率 他方で、以下にみるように、雇用統計の多くの指標は、かなり安定したトレンドをもって動くために、過去数ヵ月のトレンドの方向と過去の長期の変動パターンを取り込むと、先行きの予測精度が高いと考えられます。(たとえば、来年あたりといった)「今後」を予測してみましょう。 【次の図】に示すとおり、失業率はここ半年程度、上がったり下がったりを繰り返しながらも、ここにきてようやく「上昇トレンド」が姿を現しつつあります。 過去、失業率はいったん上がり始めるとそのまま上昇を維持し、景気後退に向かいます。「絶対」ではないものの、来年あたりの景気後退入りを考慮する必要がありそうです。われわれは、十分な分散ポートフォリオを構築する必要があるでしょう。 たしかに、今後、米国経済が景気後退入りするとしても、それは「まだ先の話」であり、今後数ヵ月の金融市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の幹部たちを含め、「インフレは鈍化するか、高止まりするか」「利下げはあるのか、あるなら、利下げ開始はいつか」の議論に終始するでしょう。 米国の失業率 13.6%、運命の分かれ道 次に、「失業率」ではなく、「失業者の数」をみてみましょう。 【次の図】に示すとおり、「失業者の数」を前年同月比でみると、直近では「+13.6%」の伸びで、失業者の数は歴史的にみても、大幅に増加しています。 過去の動きをみると、奇しくも、この「+13.6%」が 「運命に分かれ道」になっているようです。 というのも、1956年8月と1967年10月にも、この「失業者の数の伸び」は+13.6%に到達していますが、これら2つの事例では景気後退入りを回避しています。 他方で、この数値が「+13.6%」を超えると、 景気後退入りが避けられていません。 あくまでパターンをみているだけですが、来月頭に今月分のデータが出てくれば、行動の要否が明らかになる可能性があります。 返信する そう思う0 そう思わない0 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する ツイート 投稿一覧に戻る
okabe 5月15日 16:48
13.6%、運命の分かれ道(フィデリティ投信 重見吉徳氏)
記事公開日 2024/5/15
米国・欧州米景気ISMフィデリティ米国経済米国雇用統計
4月分の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月から17万5,000人の増加となりました。
非農業部門雇用者数と平均時給の伸び率
他方で、以下にみるように、雇用統計の多くの指標は、かなり安定したトレンドをもって動くために、過去数ヵ月のトレンドの方向と過去の長期の変動パターンを取り込むと、先行きの予測精度が高いと考えられます。(たとえば、来年あたりといった)「今後」を予測してみましょう。
【次の図】に示すとおり、失業率はここ半年程度、上がったり下がったりを繰り返しながらも、ここにきてようやく「上昇トレンド」が姿を現しつつあります。
過去、失業率はいったん上がり始めるとそのまま上昇を維持し、景気後退に向かいます。「絶対」ではないものの、来年あたりの景気後退入りを考慮する必要がありそうです。われわれは、十分な分散ポートフォリオを構築する必要があるでしょう。
たしかに、今後、米国経済が景気後退入りするとしても、それは「まだ先の話」であり、今後数ヵ月の金融市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の幹部たちを含め、「インフレは鈍化するか、高止まりするか」「利下げはあるのか、あるなら、利下げ開始はいつか」の議論に終始するでしょう。
米国の失業率
13.6%、運命の分かれ道
次に、「失業率」ではなく、「失業者の数」をみてみましょう。
【次の図】に示すとおり、「失業者の数」を前年同月比でみると、直近では「+13.6%」の伸びで、失業者の数は歴史的にみても、大幅に増加しています。
過去の動きをみると、奇しくも、この「+13.6%」が
「運命に分かれ道」になっているようです。
というのも、1956年8月と1967年10月にも、この「失業者の数の伸び」は+13.6%に到達していますが、これら2つの事例では景気後退入りを回避しています。
他方で、この数値が「+13.6%」を超えると、
景気後退入りが避けられていません。
あくまでパターンをみているだけですが、来月頭に今月分のデータが出てくれば、行動の要否が明らかになる可能性があります。