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ストラジスト の 株価予測の掲示板

中国製造業持ち直し、景気回復の新たな兆候-PMIは1年ぶり高水準

2024年3月31日

3月の製造業PMIは50.8、半年ぶりに50を上回る
財政支出拡大し、好調な輸出続けば経済の勢い改善も-張智威氏

中国の製造業活動は3月に持ち直した。
景気回復に向けて工業セクターが勢いを増しつつあることが改めて示された。

31日発表した3月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.8と、
1年ぶりの高水準を記録。

2月まで5カ月連続で50を割り込んでいた。
世界2位の規模を誇る中国経済への信頼感の回復を図る当局にとって、
今回のPMIは後押しになる。
1-2月の工業生産は堅調で、同期間の輸出も伸びていた。

 ピンポイント・アセット・マネジメント
「力強い輸出もあり、工業セクターは回復しているようだ」と指摘。「財政支出が増加し、輸出が好調を維持すれば、経済の勢いは改善するかもしれない」と話す。

中国は不動産市場の危機や消費者信頼感の低迷、地政学的対立などの課題に直面しているものの、政府が5%前後に設定した今年の国内総生産(GDP)成長率目標を達成する上で、製造業が原動力となる可能性があることを今回のPMIは示している。

一方、3月の非製造業PMIは53と、予想の51.5を上回った。

ジョーンズ・ラング・ラサール
非製造業PMIについて、
「企業が今後のビジネスに対して比較的強い自信と期待を抱いている」

再燃する期待

1-2月の輸出はドルベースで前年同期比7.1%増となり、より広範な景気回復期待が再燃していた。主要相手国の需要が弱く、中国製品に対する制裁や制限が強化され、貿易は昨年苦境に立たされていた。

中国の輸出、予想を上回る伸び-外需に前向きな兆し

中国は国内の支出を増やそうとしており、消費者や企業に自動車や家電製品、その他機器などの買い替えを促すために政府資金を用意する方針で、製造業には追い風となる。

2月の消費者物価がプラスに転じる一方、都市部失業率は昨年12月時点の5.1%から5.3%に上昇しており、低調な労働市場が内需を圧迫していることを示している。

不動産セクターはなお中国経済の大きな足かせとなっており、
1-2月の不動産投資は前年同期比9%減少した。